列車で名産品輸送の「逆」をやったワケ 池袋→西武秩父でグルメ輸送&即売 特急ラビュー

特急のシートに食パンを載せて。

外出自粛だからこそ! 池袋のデパ地下商品を秩父で

 西武鉄道が2021年8月25日(水)から3日間、特急「ラビュー」を使った食品の輸送を始めました。

 地域の名産品を旅客列車で輸送し、都市部の駅などで販売する事例は近年、いくつかの鉄道会社が行っています。西武鉄道も2020年から、秩父の農産品などをラビューで運び、池袋や所沢で販売する実証実験を重ねてきました。

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ラビューによる特急「ちちぶ」(画像:西武鉄道)。

 今回はさらに新機軸が打ち出されました。池袋から秩父へ食品を輸送し、秩父で販売するという、これまでと逆のパターンです。

 この3日間は午前中、池袋発10時30分の西武秩父行き特急にて、西武百貨店池袋本店の人気グルメ(食パン、あんぱん、どら焼き、ヒレかつサンド)を輸送し、12時頃から西武秩父駅前温泉「祭の湯」で販売。午後、西武秩父13時24分発の特急にて、秩父で栽培される希少なぶどう「ちちぶ山ルビー」を輸送し、西武百貨店池袋本店で15時頃から販売します。

 池袋からの食品輸送も実施したのは、「輸送効率向上と併せ、都内来訪を控えている秩父地域にお住まいの方々に気軽にお買い求めいただけるように」との理由から。「祭の湯」での販売分は、数時間ですべて完売したといいます。

 また西武鉄道は、「新型コロナウイルス感染症の影響で観光需要が不安定になる中、9月以降はシャインマスカットなど別品種の収穫期を迎えるぶどう狩り観光農園への来訪が減少している秩父地域を応援します」としています。こうした取り組みが今後さらに広がるかもしれません。

【了】

【写真】特急の座席に鎮座する食パンやヒレかつサンド

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コメント

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1件のコメント

  1. 逆なんて言葉をタイトルに付けるから秩父の名産品を池袋から秩父に送ったように聞こえるじゃないか。大量の返品騒動を喰らったのかと思って心配したぞ。
    デパ地下でしか買えない商品を池袋で積み秩父へ売りに行くなら普通に考えて「順」方向の輸送だと思うんだがどうなんだろう。