山手線 運転士のテクニックで「省エネ運転」実現へ 最高速度下げても所要時間は同じ
山手線以外でも「省エネ運転」の時代へ?
山手線の「省エネ運転」、その具体的な運転の仕方は、現在のE235系電車が備える車両モニタリング機能を活用し、走行中のデータを取得。それを分析して、「省エネ効果や乗務員による再現のしやすさなどを考慮した加減速のタイミング」を決定するといいます。
試しにこの「省エネ運転」を山手線で行った結果、約10%の運転エネルギー削減効果が確認できたとのこと。山手線1年分に換算すると、約500万kWh(CO2 約1400トン)の運転エネルギー削減になるそうです。
JR東日本が消費しているエネルギーの約8割が、列車の運転エネルギー。今後、JR東日本は乗務員が省エネ運転に取り組みやすい環境を構築し、山手線以外でも省エネ運転の取り組み展開、また将来の自動運転にその知見を生かすことで、「脱炭素社会」の実現に貢献するとしています。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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