羽田空港の「やけに涼しい搭乗橋」などで使用のスゴイ素材が”別の乗りもの”に! 活用法は?
真夏には助かる~!
新造船「けやき」に冷却技術を導入
日本空港ビルデングが開発した、羽田空港ターミナルビルの一部搭乗橋などで使用されている放射冷却素材「Radi-Cool」が、船舶業界にも使われることになりました。どういった利用をするのでしょうか。

日本空港ビルデング株式会社は2025年7月2日、新日本海フェリー株式会社と共同で、放射冷却素材「Radi-Cool(ラディクール)」を新造船「けやき」に導入すると発表しました。同船は2025年12月に舞鶴~小樽航路に就航予定です。
この取り組みは、室内温度の低下と環境負荷の低減を目的としています。「Radi-Cool」は太陽光を反射し、自然現象の放射冷却を活用することで、エネルギーを消費せずに室温を下げる環境配慮型の製品です。
導入に先立ち、同社は2024年冬期に新日本海フェリーの既存船4隻での実証実験を実施しました。「はまゆう」「それいゆ」「らべんだあ」「あざれあ」のスポーツルーム、BBQルーム、操舵室に塗料と透明フィルムを施工し、直射日光を浴びる船舶での遮熱効果と放射冷却効果を検証しました。その結果、施工前後で明確な温度低減が確認されたことから、新造船への採用が決定されたとのことです。
日本空港ビルデングは今後も、お客様と従業員の快適性向上、そして環境負荷低減に向けた研究を継続していく方針を示しています。
コメント