E4系新幹線「Max」全2階建てゆえの弱点―引退迫るなか始まった「新たな試み」

「スマホ時代の車内販売」とは? 「三方良し」の仕組み

 JR東日本は2021年9月4日(土)から、E4系「Max」を使用する上越新幹線「Maxとき316号」と「Maxとき321号」で、「モバイルオーダー&デリバリー型車内販売の実証実験」を開始しました。

 座席にあるQRコードをスマホなどで読み込み、専用サイトから、下り列車は高崎駅発車前までに、上り列車は長岡駅発車前までに注文すると、越後湯沢駅で商品を積み込んで座席まで届けてくれる、というものです。

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E4系新幹線「Max」の車内に届けられる商品(画像:ジェイアール東日本企画)。

 今回の実証実験は10月1日(金)までの土休日に行われ、越後湯沢駅内にある店舗「ぽんしゅ館」が扱う新潟名物を、車内から注文することができます(15・16号車2階グリーン席のみ利用可能)。

 実証実験を行うジェイアール東日本企画によると、この仕組みによって「利用者にとって商品の選択肢が増える」「車内販売事業者にとって在庫リスクを大きく低減できる」「エキナカ事業者にとって通過客という販売先が増える」という「三方良し」のメリットが期待できるそうです。

 引退が迫った、車内販売があまり得意ではなかったE4系「Max」。その車内でいま、新しい車内販売が生まれようとしています。

【了】

【写真】普段は見えない…E4系「Max」車内にあるワゴン専用エレベーター

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. 車内販売をどんどんなくすこのご時世、
    維持出来る策を考えることは悪くないと思う。
    (ただ、スマートフォン持ってないと注文出来ないんでしたっけ)