ターボプロップ機は「ATR42」の独壇場となるのか? 5年で国内地域航空の主力機に 今後の戦略は

ATR42の最新ラインナップ、導入したらどうなるのか

 先述の短距離離着陸対応タイプ「ATR 42-600S」は設計が完了し、2025年に就航予定。この機は、800mの滑走路で離着陸ができることがうたわれています。国内で採用されれば、礼文(北海道)や、佐渡(新潟県)といった空港にも定期便が就航できるとしています。

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オンライン会見を行うATRの経営陣。右がステファノ・ボルトリCEO(会見のスクリーンショットより)。

 また、2020年にデビューした貨物専用機「ATR72-600F」についても、日本市場にマッチすると、同社はアピールします。ATRは「現在インターネットを通じた通販(Eコーマス)は成長を続けているものの、ドライバーが不足している」と国内市場を分析しており、同機は「遠隔地でも高速の物流ネットワークを提供できる理想的なモデル」だそうです。

 ステファノ・ボルトリCEOは日本を「重要に思っている」としたうえ、新機材のアピールを続けるほか、「お客さま(航空会社)に対していいカスタマーサポートを提供して、寿命まで使っていただく」と話しました。

【了】
※一部修正しました(9月17日11時14分)。

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