ターボプロップ機は「ATR42」の独壇場となるのか? 5年で国内地域航空の主力機に 今後の戦略は

かつて大小さまざまなターボプロップ旅客機が行き交ってきた日本では、ここ5年で大きな変化を見せています。国内の地域航空会社において、ATR社の「ATR42シリーズ」の導入が相次いでいるのです。どのような強みがあり、今後の予想はどうなのか――同社の経営陣が話しました。

今後国内のターボプロップ機、どれくらい必要?

 ATR社によると、日本では数年内に、40ものターボプロップ旅客機が機材更新の時期を迎えるとしています。「日本市場は、飛行機の機齢が高いターボプロップ機が多い」とのことで、「7年から10年で見ると、100機の需要があり、ATR42はかなりのシェアを獲得できるのでは」としています。なお、同機の競合機としてはデ・ハビラントDHC8-Q400が挙げられますが、こちらは生産を休止しています。

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デ・ハビラントDHC8-Q400型機(乗りものニュース編集部撮影)。

 また、同社によると今後もターボプロップ旅客機の需要は一定の規模が見込めるとのこと。「リージョナルジェット」と呼ばれる同クラスのジェット旅客機と比べると、燃費や騒音の低さに優れるほか、地上設備が限られた小規模な空港にも対応できることが強みだといいます。「世界の民間専用空港の36%はターボプロップ機しか就航していない」「今後もATR42シリーズは、地方間輸送において重要な役割を果たしていく」ということです。

 ATRの経営陣は「コロナ禍で、地上交通をさけ小規模の空港や小型機を用いて移動するニーズも高まっており、これはプラスになる可能性が高い」とも。また「交通アクセスの良さは、医師を見つける要素のひとつです。天草であれば、いったんATR機で福岡に行くことができます」と、現況の地方交通にもATR42シリーズがマッチするものであると説明します。

 ちなみに、ATR機は、離島のワクチン輸送にも使われているといいます。

【コクピットは意外とクラシカル?】写真でササッと見る「ATR42シリーズ」とは

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