ヤマハ自ら“至宝”と呼ぶ最強マシン「VMAX」何がスゴかったのか 共通点に「醤油と電車とJRA」?
独特のデザインは「巨匠」が考案!
VMAXの特徴の一つである独特のデザインは、榮久庵憲司(えくあん・けんじ)さんの手によって生み出されました。
榮久庵さんは多分野で功績を残した“日本工業デザイン界の巨匠”で、誰もが目にする代表作のひとつが、キッコーマンの「しょうゆ卓上びん」。さらに、JRA(日本中央競馬会)のロゴマークから、東京都のシンボルマークにも携わっているほか、鉄道車両のデザインでも数々の作品を残しています。
榮久庵さん率いるデザイン会社「GKインダストリアルデザイン」が手がけた鉄道車両は、「成田エクスプレス」の253系やE259系をはじめ、首都圏のJRの歴代主力車両である209系電車、E231系電車、E233系電車など枚挙に暇がありません。
そんな巨匠、なんとヤマハのオートバイ第1号である「YA-1」のデザインも手掛けています。満を持して生まれたVMAXは、2008(平成20)年のフルモデルチェンジを迎えるまで、榮久庵さんのデザインでバイクファンの脳内に強く印象付けました。
初代Vmaxのデザインは、一條厚さんの手によるものです。