米国ABS 中国&フィンランド企業と超絶エコロジー船の共同開発をスタート

船舶の2050年環境基準を前倒しでクリアするのが目標。

いま設計することで将来に備えるのが目的

 アメリカ船級協会(アメリカン・ビューロー・オブ・シッピング)、通称「ABS」は2021年9月13日(月)、将来の液化天然ガス(LNG)運搬船に用いることを目指したモジュラー船舶コンセプトを、中国の湖東中華造船(HZS)や、フィンランドの造船・エネルギー企業ヴェルツィラと共同で開発すると発表しました。

 これは多燃料電気推進船と位置付けられるもので、国際海事機関(IMO)が定める船舶の燃費実績格付け制度「Carbon Intensity Indicator」、通称「CII」と呼ばれる環境規制の2050年基準を世界に先駆けてクリアすべく、様々な脱炭素化、燃費向上技術を盛り込むとしています。

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アメリカ船級協会(ABS)が発表した脱炭素化技術を数多く盛り込んだ多燃料電気推進船のイメージコンセプト(画像:ABS)

 コンセプトモデルは、ローターセイル(円筒帆)をいくつも立てているほか、甲板上には大型のソーラーパネルを設置、さらにLNG発電機で電力を生み出し、モーターでスクリューを回して航行する統合電気推進システムなども兼ね備えた形でイメージが描かれています。

 これらはあくまでも脱炭素化を目的とした野心的なコンセプトの一端ですが、ABSとしてはコンパクト化、電動化、ハイブリッド推進システム搭載などを中心に船舶設計を検討し最適化することで、非常に高い輸送効率を確保できる船舶を生み出すとのこと。現時点で開発に着手することにより、船主が将来にあたって必要となるであろう新造船の設計をカバーすることが可能になると説明しています。

【了】

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