2021年9月廃止のバス路線【西日本】「まじ」バス停がなくなる?マジで?
中国山地の長大路線と「空港路線」が廃止【中国】
●中国バス:東福東線・西福東線など14系統(広島県)
・廃止区間:福山駅前~四ッ角~油木、福山駅前~高蓋~呉ヶ峠ほか
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉廃止)
広島県東部をエリアとする中国バスは2006(平成18)年に私的整理を行い、両備ホールディングス(岡山県)の傘下で経営を再建しましたが、コロナ禍の前から断続的に路線の整理が続いています。2021年3月にはJR福塩線 上下(じょうげ)駅を発着する路線が大幅に整理されたばかりですが、9月末のダイヤ改正では一挙に14系統が姿を消します。
同社の長距離バス路線として代表的な福山駅~芸備線 東城駅(庄原市)間の系統(途中バス停数120以上)では、2016年には福山駅から神石高原町の呉ヶ峠を経由する「西回り」が呉ヶ峠までに短縮、そして今回の改正では、同町の高蓋から呉ヶ峠までの間が廃止されます。この区間は、バスファンに知られるかなりの狭隘路もありました。
なお神石高原町では2018年から1乗車600円の「ふれあいタクシー」導入で免許返納者を5倍に増加させるなどの成果を挙げましたが、これにより町内の路線バス利用が目に見えて減少。かつ「ふれあいタクシー」の補助の予算が当初想定枠を大幅に超過し、早期に900円への値上げや利用対象を縮小するなどしています。
●高梁市生活福祉バス:西山・田原線(岡山県)
・休止区間:田原局前~西山
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉休止)
岡山県高梁市のうち、旧備中町で合併前から運行されていた路線。市は「廃止を前提とした休止措置」としています。山間部の西山地区から高梁市中心部への中間地点までの運行で、そこから別系統へ乗り継ぐ形でした。今回の措置により、一部で有名だった「まじ」バス停が姿を消すことになります。
●サンデン交通:宇部空港線(山口県)
・廃止区間:JR下関駅~宇部空港
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉廃止)
無料駐車場が完備されている山口宇部空港は移動手段の半数を自家用車が占めることもあって、その分バスの利用はあまり伸びず、過去には山口駅への連絡バスや周南市への乗合タクシーが早期に廃止となっています。今回の下関方面への連絡バス廃止によって、同空港に乗り入れるのは地元・宇部市交通局が運営する一般路線バスのみとなります。
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