ここバス通るの!? 京阪神のバス「狭隘路線」5選 歴史の街道に山越え路線 塀スレスレも

京都、大阪、神戸の都市部には、進むことも曲がることも難しい細道をゆく路線バスがいくつか存在します。なかには、塀とバスの隙間が十数cmというスレスレのカーブを曲がる路線も。その裏には、それぞれの都市の歴史がありました。

千年の歴史がある街道、バスもクルマも多い!

 住宅街や山道など、細い道を走るバス路線は「狭隘(きょうあい)路線」などと呼ばれます。バスの車幅ギリギリの路地に入り、息を飲むような運転テクニックでカーブを曲がっていく路線バスは、その道路事情ゆえに街へ出づらい地域の人びとにとって、欠かせない存在でもあります。

 今回は京都、大阪、神戸の都市部を走る狭隘路線バスを紹介します。長い歴史のなかで形成された市街地を避け、山岳部などに開かれた街を走る路線もあり、関東に比べて土地が狭い関西ならではのバス事情も見えてくるかもしれません。

【京都】京阪バス26系統(山科)ほか

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奈良街道をゆく京阪バス。電柱をよけながら進む(2020年6月、宮武和多哉撮影)。

・運行区間:山科駅~大宅(おおやけ、26系統)
・うち狭隘区間:国道大塚~大宅

 京都市の山科地区は百人一首でも知られる「逢坂の関」の西側にあり、昔から東海道の交通の要として機能してきました。現在の街の中心でもある山科駅や国道1号沿いと、南側の住宅街を結んでいるのが、京阪バスの26系統です。

 山科駅南口から市営地下鉄東西線沿いの目抜き通りを南下したバスは、国道1号を左へ、片側3車線の広い道路を東に走っていきます。しかし、快適な走行ルートもバス停にして2つ分の「国道大塚」交差点まで。ここを右折して京都府道35号線に入ると、車窓は一変します。

 この府道は京都と奈良を結ぶ「奈良街道」として、1000年以上の歴史を重ねています。普通車のすれ違いにも難儀するほどの道幅ですが、両側には古い家屋と新しい家屋が不規則に立ち並んでおり、バスはことさら慎重に進まなければいけません。

 また路肩には電柱が突き出すように立ち、電柱を避けようと道路の右側へ寄ったバスにふさがれた対向車は、減速を余儀なくされます。歩行者としてもやや歩きづらい環境のためか、近所のスーパーなどへ向かうため1、2区間のみ乗車する人も多く、平日日中で10分に1本ほどの本数のバスは、いつも混み合っているのです。

 26系統の終点「大宅」停留所の前にある京阪バス山科営業所は、もともと鉄道(新京阪電鉄山科線・京阪六地蔵線)の駅が建設される予定だった場所で、営業所の規模としては京阪バスの中でもトップクラスを誇ります。時間帯によっては見渡す限りバスで埋め尽くされているほか、営業所へ戻る回送バスも多く、時刻表以上にバスの往来があります。

【地図】京阪神の狭隘路線5路線のルート

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