2021年9月廃止のバス路線【西日本】「まじ」バス停がなくなる?マジで?

市内のバスがほとんど姿を消す? 【九州】

●西鉄バス筑豊:西鉄後藤寺中谷線(福岡県)
・廃止区間:中谷~西鉄後藤寺営業所
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉廃止)

 北九州市の小倉南ICに近い西鉄バスの拠点・中谷と、福岡県筑豊地方の田川市を結ぶ路線で、2017年までは「田川快速」としてJR小倉駅・砂津から後藤寺まで直通していました。現在は2時間に1本程度の運行。

 今回の廃止に際し、中谷から香春(かわら)町との境に近い頂吉越(かぐめごし)までは小型車両による新路線が開設、香春町には博多から直通する「筑豊特急」が延伸されるため、路線途中の金辺(きべ)峠前後を除いてバスの運行は維持されます。しかし、中谷からの小型車両による新路線は北九州市などからの補助によって運行されるため、1年間の期限が設けられ、利用状況によって本格運行への切り替えが判断されるそうです。

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西鉄バスの車両イメージ。廃止路線とは異なる(宮武和多哉撮影)。

●島鉄バス(島原鉄道):三会線・礫石原線など6路線21系統(長崎県)
・廃止区間:島原駅前~礫石原など
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉廃止)

 長崎県島原市内では今回のダイヤ改正でバス路線のほとんどが姿を消し、運行を継続するのは島原城近辺や、2008(平成20)年に廃止された島原半島南部における島原鉄道線の代替路線(口之津・加津佐方面)などの長距離路線に限られます。島原の市街地は火山の山麓特有の扇状地に点々と広がり、これらをカバーする路線網は系統当たりの運行が1日2、3本にとどまることから、路線の集約も難しい状態にありました。

 島原市ではすでに2020年に市営のコミュニティバスを立ち上げており、10月からはAI技術で最適なルートを探るデマンド(予約制)バスとして廃止エリアをカバーする予定です。

●大分バス:宇藤木線・蒲戸大浜線・鶴見線など(大分県)
・廃止区間:佐伯駅~宇藤木
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉廃止)

 大分県佐伯市内は平成末期から路線廃止・コミュニティバス転換が断続的に続いていますが、今回は完全廃止となる「宇藤木線」以外にも大分バスのほとんどの路線が市営のコミュニティバスに移行、残された大分市内直通の「伯大線」も本数が半減します。

※一部修正しました(9月30日10時11分)。

【了】

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