外環道「大泉JCT」渋滞減った! “ちょっと複雑な車線運用”にしたら効果アリ?
車線が“ぐぃん”となってるんです。
車線運用の変更で効果
外環道内回りの終点、大泉JCT付近の渋滞対策が効果を上げているようです。
内回りの和光北IC~大泉JCT間では2020年7月、渋滞対策として4.7kmにわたり車線運用が変更されました。
それまで、和光北IC入口付近で片側2車線から3車線になり、和光IC通過後、右側の追越車線が減少する形で2車線に戻っていました。3車線区間は各車線が直線的に続くシンプルな構造でした。
NEXCO東日本はこの運用を変更。和光北IC付近の2車線から3車線に移行する区間で、右側の車線(追越車線)が増え、その先、和光IC付近の3車線から2車線に移行する区間で、左側の車線(第一走行車線)が減少する形にしました。これにより3車線区間が短くなったほか、2車線になる部分も、車線がやや曲がるような線形になっています。
あわせて、大泉JCTの案内標識も変更。「関越道方面には走行車線と追越車線のどちらからでも向かうことができる」ことをわかりやすく伝えることに重点を置いたデザインにしたそうです。
車線運用も標識も、一見して複雑な感じを覚えるかもしれません。しかし、これら対策前後で、大泉JCT付近における交通集中渋滞が、2か月あたり32回から7回にまで減少したといいます。
車線運用の変更は、追越車線へ過度にクルマが集中するのを抑制する目的だったといいます。従来の大泉JCT手前で追越車線が減少する線形では、そこで車線変更するクルマが詰まってしまいました。
車線運用の変更で、和光北ICから追越車線をずっと走り続けることができない線形にし、さらに大泉JCT手前では、追越車線からもそのままJCTへ進入できる線形としたのです。
NEXCO東日本関東支社は、ニュースレター2021年秋号でこのことを紹介。このほかにも、渋滞の原因となる「追越車線への集中」を抑制する取り組みを行っています。
【了】
別に車線を変えたから渋滞が減ったのではなく、単にコロナ禍で交通量自体が減ったからでは?