函館本線「山線」一部のみ存続すべき? 並行在来線問題の焦点「余市~小樽」 溢れる人人人
余市町内+小樽で眺めた鉄道とバスの現状
実際に現状の鉄道やバスのあり方を変えた場合、どのような事態が予想され、どのような部分がネックとなってくるのでしょうか。山側を走る鉄道(函館本線)、海側を走るバス、それぞれの現状を見てみます。
平日朝の余市駅近辺では、やはり統計値に違わぬ小樽・札幌方面への通勤・通学客の多さが際立ちます。倶知安始発で7時02分に余市駅を出発する札幌方面・苫小牧行き(気動車3両編成)は、余市に到着した時点で立ち客がちらほらと見える状態。そこに200人弱の学生や通勤客が一挙に乗り込み、発車に手間取る様子が伺えました。
朝の余市駅は、このほかに6時10分の小樽行き、7時40分の快速札幌行きもあり、それぞれの列車が発車する前には子供を送迎するクルマが次々と駅ロータリーに集中します。しかし、これだけの乗車があるにもかかわらず、8時台以前の上り(小樽方面)列車はこの3本だけ。増便などの要望が上がるのも頷けるところです。
バスはどうでしょう。路線の系統が集中する余市駅前十字街バス停(余市駅の北約100m)からの乗車は意外に少なく、駅から遠い余市町梅川地区、古平町などから来る余市線・積丹線のバス(いずれも北海道中央バスが運行)は、到着した時点でおおむね20人以上の乗車がありました。また鉄道とかなり多くの区間で並行する小樽駅・札幌への都市間バス「高速いわない号」もあり、こちらは余市町内での下車も目立ちました。小樽方面へのバスは朝7時台には1時間あたり7~8本は運行されており、鉄道とバスが並行する仁木~余市間も含めて、十分に補完を果たしていると言えそうです。
余市~小樽間の途中駅(塩谷、蘭島)は、居住人口の少ない山側に立地し、1日の乗降客はいずれも100人以下。一方、同じ余市~小樽間にあってバスの乗降がそこそこ多い余市町大川地区や、バスの車庫があり高頻度運転が行われる小樽市長橋地区では、地区内を線路が通っているにもかかわらず駅がないなど、惜しい一面も見られます。
「フコツペトンネル」とありますが、正しくは「フゴッペトンネル」です。
ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。
倶知安駅ですら、スーツケースを抱えて階段と長い跨線橋を通過しない状態は今も変わっていません
⇒ この文章は変です。「通過しない」は『通過しなければならない』でないと文脈が通りません。
余市駅か仁木駅まで電化区間を延長して、余市駅ー長万部駅を廃止という案は?