リニア中央新幹線「北品川工区」ついに横へ掘進開始 14日からまず「調査掘進」

いよいよ都心に新幹線の「横穴」が掘り進められていきます。

北品川から等々力に向けて掘進

Large 211006 linior 01
超電導リニアモーターカーL0系の改良型試験車(恵 知仁撮影)。

 JR東海は2021年10月12日(火)、2027年の開業を目指し建設を進めているリニア中央新幹線について、14日(木)から「北品川工区」の掘進に着手することを発表しました。

「北品川工区」では現在、地上と地下を結ぶ縦穴「北品川非常口」は完成、「東雪谷非常口」「等々力非常口」は掘削工事が進められています。本工区では、まず北品川非常口から等々力非常口に向けて、そのあと反対側の品川駅に向けて、シールドマシンにより最大深度90mの地下を順次掘進していきます。

 14日からは、本掘進に先駆けて「調査掘進」が2021年度いっぱいまで実施されます。これは掘進による地盤の変位や振動などを確認し、本掘進での安全対策や施工管理に活かすためのものです。掘進地点をはじめ地上でも計測が行われ、変状がないか、振動がどの程度発生するかなどが確認されます。

 今後、調査掘進における調査結果をもとに、住民説明会と本掘進の準備をあらためて順次進めていく計画としています。

 北品川工区を担当するシールドマシンは2020年4月から半年近くかけて現地で組み立てを行い、掘進に向けて準備。本掘進での掘進速度は月に400m程度といいます。

【了】

【リニア中央新幹線「北品川工区」の概要】

最新記事

コメント

Leave a Reply to もか Cancel reply

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

2件のコメント

  1. 陥没とか起きたら致命傷になるだろうからよほど慎重にやるんでしょうね。
    外環道工事の陥没事故の時に「うちは大丈夫」って言い切っちゃってるから。

    • 外環道の陥没は岩盤が硬すぎて柔軟剤である空気を入れすぎたという施工ミスなんで、どの区間でも起きる可能性がある。
      逆に言うと、地盤調査の問題じゃなくて施工法の問題だから全く同じミスが起きる可能性は低いと思う。

      他の陥没はわからないし、この規模の工事だし多少の遅れはあるだろうけど。