羽田のみの「赤の珍車」なぜ存在? JAL「赤トーイングカー」の導入理由が面白い 実は2種類
残り3台の「赤いトーイングカー」導入経緯は?
一方で、3台存在するKalmar社製の「赤いトーイングカー」の導入理由は、先述のケースとは全く異なります。Kalmar社のトーイングカーは2020年に導入されました。JALによると、実は同社のものは、色を複数選択できるようになっていたといいます。なぜそこから赤を選んだのでしょうか。
導入のきっかけは、メーカーカタログに、このトーイングカーの赤色モデルが紹介されていたことだそう。そこでJALのブランドカラーの赤色を車両カラーに採用しよう――といった意見が生まれ、実現に至りました。
当時、赤いトーイングカーを採用する際、担当者たちから次のような意見が上がったそうです。
・JALの次世代主力機であるエアバスA350-900の導入が2019年から進んでおり、真っ白な機体とのコントラストが”映える”のでは。
・東京五輪前に配備し、訪日客にJALのハンドリング(航空機地上支援)の技術などをアピールできるかもしれない(実際は新型コロナの影響で納入がずれ込んだ)。
・白と比べると、赤は汚れが目立ちにくいため、美観維持や洗車回数の削減などの運用上のメリットも考えられるのでは。
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Kalmar社製のトーイングカーの用途は「ワイド(複通路)・ナローボディ(単通路)機対応用」。つまりは、羽田空港から各地へ出発するほとんどのJAL機のけん引に対応できる車両といえるでしょう。なおJALによると「いまのところ台数増や塗り替えの計画や予定はありません」とのことです。
【了】
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