やっと来た オレンジのANA“最後のA380”納入までの異例の1年半 仏からの出発に密着

成田空港にやってきたANAの超巨大機「A380」3号機。ANAでは異例、オレンジの「ウミガメ」特別塗装も目を引く同機は、他の2機と納入までの経緯も大きく異なります。出発直前のフランスで、その裏側について取材しました。

1年超のブランク プロの目から見てコンディションはどうだったのか

「フライングホヌ」3号機がANAへ引き渡されるにあたり、トゥールーズには引き受けに向けた最終確認を担当する「領収検査員」がANAから派遣されます。チーフ領収検査員を担当したANA整備センター 品質保証室の水石宣行さんは、引き渡しの3週間前からトゥールーズへ向かい、整備状況などの確認を行いました。

「私は1号機のデリバリー(受領)の領収検査も担当したのですが、今回は1年半保存整備されていた状態ですので、通常の作業に加え、その期間のエアバスさんが実施した整備状況などもチェックしました。とても1年以上地上にいたとは思えないキレイな状態で、エアバスさんもよく整備していただいていましたので、指摘すべき事項もそこまで多くなかったです。やっとANAに3機が揃い、非常に感慨深いところがあります」(水石さん)

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ANAのA380の3号機を担当するパイロット。出発前のブリーフィングもデリバリーセンターで行われた(2021年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみにANAの場合、領収検査員は複数の旅客機タイプを担当することもあるそう。水石さんは「一番苦労したのは、客席数が多いところ」といいます。「1席1席にお客様が座られるので、客室内チェックの際には、日本から3名追加で担当者に来てもらうなど、特別なオペレーションを行いました」(水石さん)と、超大型機A380ならではのチェックの内容を話します。

 なお、機体の状態については、領収検査員兼確認主任者を務めたANA整備センター 機体事業室の村上智英さんも「コンディションが良く、保存期間中もエアバスさんがしっかりメンテナンスとサポートをしてくれたのだな、というのが見て取れた」と話します。

【超・大特集】「ホヌ」3号機、塗装完了→日本飛来までの1年半をササッと(78枚)

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