やっと来た オレンジのANA“最後のA380”納入までの異例の1年半 仏からの出発に密着

成田空港にやってきたANAの超巨大機「A380」3号機。ANAでは異例、オレンジの「ウミガメ」特別塗装も目を引く同機は、他の2機と納入までの経緯も大きく異なります。出発直前のフランスで、その裏側について取材しました。

フェリーフライトを担当するパイロットの心境

 3号機のトゥールーズから成田空港へのフェリーフライト(回送運航)は、3名のパイロットが担当しました。3名とも、A380のフェリーフライトは初めてとのことです。「新車を初めて運転するような、期待感のあるワクワクした気持ちでした」と、担当パイロットのひとりは話します。

 フェリーフライトの操縦が決まったときの心境は、「いままで経験がないというのもちろん、A380はたったの3機しかないので、任せてもらえてとても光栄な気持ちです」「いままでやりたいなと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。担当できて嬉しいです」とのこと。担当パイロットは、「恥ずかしくない着陸ができるよう、がんばります!」とコメントしたのち、機内へ乗り込みました。

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A380の3号機の領収検査員とパイロット(2021年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 エアバス社があるヨーロッパ地域で、新造機の納入サポートなどを行うANA欧州技術駐在の富久慎太郎部長は「ようやく3機揃うことになりますので、日本で待たれているファンの皆さまに早くお見せしたい」とフェリーフライト出発前にコメント。

「3号機は受領まで1年間、整備作業や機体がいい状態を保てるよう、エアバスさんと一緒に面倒を見てきました。ANAとしてもこの期間、客室のエンターテインメント施設の点検や、新品同様の状態を保てるようメンテナンスを行ってきました。私も、客室にも何度か実際に入って確認しています」(富久部長)

※ ※ ※

 なお、このANA向けの「JA383A」は、ANAのA380最終機というだけでなく、トゥールーズから引き渡される“最後のA380”となります。同型機は実質的に生産終了となっており、エミレーツ航空向けの2機が残っているものの、こちらはドイツのハンブルク工場からの引き渡しです。今回の「フライングホヌ」3号機はANA、そしてエアバスにとっても特別な機体といえるでしょう。

【了】

【超・大特集】「ホヌ」3号機、塗装完了→日本飛来までの1年半をササッと(78枚)

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