「軽の白ナンバー」が人気すぎた? 図柄入りナンバー普及に課題 22年には新図柄

図柄がダメ? PR手法は同じなのに伸び悩む自治体

 オリパラナンバーと比較すると申込が大幅に少ない地方版図柄入りナンバーですが、地域によってもその状況には大きな差があります。

 申込件数では、「くまモン」の図柄が描かれた「熊本」ナンバーが2万3653件で全国1位。交付地域の台数あたりで見た図柄入りナンバーの“普及率”だと、2020年新設の「飛鳥」ナンバーが3.82%で1位だそうです。

 一方、申込件数、普及率ともに58地域中の最低は「世田谷」で、それぞれ448件、0.17%。ちなみに件数は、「杉並」「板橋」「越谷」「高松」など都市部のナンバーが伸び悩んでいます。

 検討会では、自治体によるPR手法も検証されました。たとえば申込件数6位の「つくば」と、最下位の「世田谷」を比較すると、ほぼ同様の取り組みを行っているにも関わらず、順位に大きな格差が生まれているとのこと。こうした背景もあるためか、既存の図柄の変更についても議論されています。

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いわゆる「軽の白ナンバー」。東京2020大会閉幕後に申込も終了した(乗りものニュース編集部撮影)。

 地方版図柄入りナンバーやご当地ナンバーは、地域のPRになるだけでなく、図柄入りナンバーの寄付金が前出の通り、公共交通や自動車の安全対策、観光促進などに使われています。今回の検討会では、自治体へ行った導入希望などのアンケート結果も公表されましたが、ここから、既存の制度への課題も浮き彫りになりました。

 それぞれ導入意向はあっても、図柄入りナンバーにおいては「広域にまたがる地域で(象徴的な図柄をひとつ)選定することが困難」、ご当地ナンバーにおいては、対象地域内の自動車保有台数が10万台以上(軽自動車はカウントしない)という「導入基準のハードルが高い」といった意見も。後者については、「人口が多い地域が優遇されて導入できる基準であり、地域振興や観光振興が本当に必要な地域が利用できない」といった批判も寄せられています。

 なお、新たな全国版図柄入りナンバーは、2022年4月半ばころからの交付開始が予定されており、現在、視認性の確認試験などが行われています。

【了】

【つける?】新たな「全国版」図柄入りナンバーの図柄

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コメント

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2件のコメント

  1. そもそも図柄入りに車のユーザー側の需要がないのではないかと思うけど。わたしはまったく必要性を認めない。

  2. 「地方版図柄入りナンバープレート」って、
    熊本はくまモン人気で地元県民にも普及するけど
    ほかの図柄はよほどデザインが気に入られなければ
    地元観光業に関わる送迎車やタクシー位にしか需要ないんだろうな。

    軽自動車を黄色ナンバーで差別するのは不評だった事がはっきりしたんだから、
    白ナンバーをもう有料にして認めちゃえば良いんじゃないか。