「峠の釜めし」釜の製造所が経営再建へ 駅弁製造の荻野屋「釜めしは存続」
釜の製造事業は存続に向けて動いているとのことです。
ベストセラー駅弁を支える「益子焼」
共同通信が2021年11月10日(水)に伝えたところによると、「峠の釜めし」の釜などの生産で知られている益子焼の製造所「つかもと」が、経営再建のため民事再生法の適用を申請したとのことです。
「峠の釜めし」は1958(昭和33)年に販売開始。ご飯と鶏肉・椎茸・栗をはじめ色とりどりの食材が、益子焼の本格的な陶器釜に詰まっている変わり種の弁当で、信越本線の横川駅(群馬県安中市)の駅弁として半世紀以上のロングセラーを誇っています。
容器となる釜の窯元の経営再建に際し、「峠の釜めし」を生産・販売する荻野屋(群馬県安中市)は、今後も「つかもと」の釜を使用し、販売を続けるとしています。
ちなみに荻野屋の「峠の釜めし」は、益子焼の陶器のほか、サトウキビの絞りかすの繊維などを活用した「パルプモールド容器」の商品も展開。軽いため持ち運びに便利で、2017(平成29)年に開店した東京・銀座の「GINZA SIX」内の店舗では、釜めし販売数の7~8割がパルプ製とのこと。一方で、横川駅をはじめとする地元店舗ではやはり陶器製のシェアが圧倒的に高く、全体では現在も7~8割が陶器製となっているそうです。
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