続・関西の「狭隘路線バス」5選 住宅街に旧街道 細道で光る運転テク!
「バス専用信号」で狭隘区間をクリア!
阪急沿線の狭隘・急坂2区間を紹介します。
【宝塚】阪急171・172系統:大阪梅田まで一望!
・運行区間:阪急逆瀬川~光が丘北
・うち狭隘区間;宝梅中学校前~光が丘北
阪急今津線の逆瀬川駅(兵庫県宝塚市)から山側の「西山」地区へ上っていくバスです。距離にして1km強、所要時間12分、あっという間に終点へ到着する短距離路線ですが、その高低差は100m以上。何度も連続して直角カーブが続くうえ、沿道には小学校や中学校がいくつも連なっているため、運転手さんもかなり気が抜けない様子です。終点の光が丘北に到着したバスは、ループを描いてすぐ逆瀬川駅に戻っていきますが、天気がよければ降りてみることをお勧めします。大阪梅田のグランフロントや、あべのハルカスまで、大阪平野をぐるりと一望できます。
この地域はもともと「大阪・神戸の両方に通勤しやすいエリア」として、昭和40年台前半に住宅団地として造成が始まりました。1979(昭和54)年に開業したこの路線は、平日朝方には1時間6本ものバスが運行され、逆瀬川駅では今津線へ乗り換えるサラリーマンの姿も。朝の今津線は、西宮北口駅経由で大阪梅田駅に直通する電車が賑わいを見せます。
ちなみに、沿線でひときわ急な坂道の横にある「宝塚市立宝梅中学校」は吹奏楽部の活動が盛んなことで知られ、全国大会出場11回、兵庫県代表19回という実績を誇ります。また向かい側の山麓には中山五月台中学校(全国大会16回)、その中間の平地には宝塚市民吹奏楽団(全国大会出場12回)の本拠地もあり、これら地域性を鑑みて、子どもの部活動を考え、あえて周辺の物件を探す人もいるほどだとか。
【伊丹】伊丹市営バス51系統:神社の石塀横にちょこんと立つ「バス専用信号」
・運行区間:JR伊丹駅~鶴田団地ほか
・うち狭隘区間:清水橋~春日丘西
山間部の狭隘な道が続く宝塚市とはうって変わって、隣の兵庫県伊丹市は大半を平野部が占めます。この周辺は宅地の配置がもともと不規則ということもあり、バスは入り組んだ住宅街の道を注意深く進んでいきます。
その中でひときわ注意を要するのは、阪急伊丹駅から1kmほど北側にある猪名野(いなの)神社近くの道路。この周辺だけが急激に狭くなっているため、神社の石塀の上と狭隘区間の向こう側には「バス専用」と書かれた、行き違いを制御するための信号が設置されています。この区間を通過するバスは、伊丹市営バスと阪急バス2者で1時間に5~6本はあり、朝晩には北側(鶴田団地・阪急川西能勢口方面)のバスが通過後、すぐさま南側(阪急伊丹・JR伊丹方面)に向かうバスのために信号が変わるなど、その動きは見ていて忙しないものと言えるほどです。
また周囲には新興住宅地や個人商店、小学校、スーパーなどもあり、この区間は歩行者や自転車も多く見られます。反対方向から自転車が来るとバスは道路脇ギリギリまで車体を寄せて通していますが、道路の状況をわかっているのか、急がずバスと一緒に信号を待つ自転車の姿もよく見られます。
大阪シティバスの路線は12号系統で、12系統ではありません。
修正をお願いします。
うええ、高槻市営バスの写真の一枚に、維新にやられて落っこちた辻元さんのポスターが!