イスラエル アジア太平洋の“某国”と巨大トラック型自走砲の売買契約を締結
某国ってどこ?
わずか3人で運用可能な最新の装輪自走砲
イスラエルに拠点を置くエレクトロニクス企業エルビット・システムズ社は2021年11月15日、アジア太平洋地域にある国とSIGMA自走砲システムの供給に関する契約を結んだと発表しました。
契約金額は約1億6000万ドル(1ドル110円換算で約176億円)、契約履行の期間は5年とのこと。なお同社は現時点で、契約を結んだ国および調達数などについて明らかにしていません。
SIGMAは10×10の大型の装輪車台に密閉式の大型砲塔を搭載した、いわゆるトラックタイプの装輪自走砲です。搭載するのは長砲身の52口径155mm榴弾砲で、説明によると照準や装填などは高度に自動化されているため、陣地進入から射撃準備、目標設定、射撃まで短時間で行うことが可能とのこと。これにより乗員数は3名で、なおかつ高い発射速度も確保しているといいます。
エルビット・システムズのベザレル・マクリス最高経営責任者(CEO)は、今回の契約に関連して「SIGMAシステムは、精度、迅速性、自律性、生存性、ネットワーク性を向上させつつ、戦場における砲兵の有効性を高め、ライフサイクルコストの削減を行うことが可能です。しかも、当社が何十年にもわたり蓄積してきた砲兵システムの運用に関するノウハウと知見を提供することができます。」とコメントしています。
【了】
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