防衛大臣が明言「第2宇宙作戦隊」なぜ山口県に?「宇宙自衛隊」は誕生するか

防衛大臣が、山口県にある航空自衛隊防府北基地に「宇宙作戦隊」の2番目の部隊を新設すると明言しました。なぜ山口県なのか、部隊の任務はどのようなものなのでしょうか。

なぜ防府北基地に? カギは山陽小野田市に

 翻って日本の場合、宇宙防衛隊は航空自衛隊内に置かれており、陸海空に次ぐ4番目の自衛隊として独立してはいないものの、同様の考えで設立された部隊です。なお、宇宙防衛隊は、2021年度中に上位の司令部組織として「宇宙作戦群」が新設され、その指揮下に入る予定になっています。

 なお、府中基地の宇宙作戦隊は、山口県防府に「第2宇宙作戦隊」が発足したら、名称を「第1宇宙作戦隊」に改める予定です。

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宇宙状況監視レーダーが設置される周辺地域の地図(画像:防衛省)

 岸防衛大臣は防府市周辺の基地視察後の臨時記者会見で、第2宇宙作戦隊を防府北基地に置くことにした理由について次のように言及していました。

 ひとつめは「電磁妨害状況を把握する装置の運用体制を構築するために、第2宇宙作戦隊を防府北基地へ新編することといたしたものです」という発言。

 ふたつめは「SSA(宇宙状況把握)の基地の運用の問題もありますけれども、そうしたことを総合的に考えて、こちらでの新編ということになります」という発言です。

 山口県の山陽小野田市には、かつて海上自衛隊の通信所として「山陽受信所」という施設がありました。ここはその後廃止されたため、現在は使われていないものの、敷地は依然として防衛省が管理しており、この跡地を利用して宇宙状況監視レーダーの設置が計画されています。

 このレーダーは、2023年度から本格的な運用が始まる予定であり、岸防衛大臣のコメントにある「SSAの基地の運用の問題」とはこのレーダーを指すと考えられます。防府北基地はそこから最も近い航空自衛隊の基地であることから、防府北に部隊を置くのが適していると判断したのでしょう。

【画像】諸外国の「宇宙把握」体制 日本は?

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