ボーイングの旅客機が宙返りをキメた! なぜ? 本当にあった「旅客機バレル・ロール」伝説
なぜ「バレル・ロール」したの?
1950年代初頭、“超最先端の乗りもの”であったジェット旅客機は、展示飛行などで各社が革新的なフライトを実施していました。当時一般的だったプロペラ機と比べて、ずば抜けた性能を、見物者や航空会社にアピールしていたように思えます。
「ダッシュ・エイティ」以前にも、たとえば初のジェット旅客機であるデ・ハビラント「コメット」はエア・ショーで90度バンク(左右の傾き)を決め、後発のダグラスDC-8も試験飛行中に一時的に音速を超えています。「ダッシュ・エイティ」のバレル・ロールは、同機がベースとなった、ボーイング初のジェット旅客機「707」の開発においても、何かアピールを……として思いついたものだったのかもしれません。
その後新型旅客機が開発されるたびに、航空ショーなどを始めとする披露の場で、アクロバティックな展示飛行を実施するのは“お約束”となりました。しかし、ボーイング社では旅客機のバレル・ロールはその衝撃ゆえ後年まで“禁則事項”となっており、のちのボーイング777の初飛行ではバレル・ロール禁止令まで出たとか、出なかったとか。
このことでも明らかな通り、ジョンストン機長が行った超アクロバティックな「ダッシュ・エイティ」のバレル・ロール展示飛行は、事前に当時の上層部には伝わっていなかったようです。
できない事はないが、やる必要は全くない。
なぜか日本刀をANA機内に持ち込めてしまい、飛行機を乗っ取り乗組員に宙返りを要求した野郎がいた。どんな保安検査なのかと思ったものだが、通路を逆行して同じことができてしまう空港はまだ残っているのだろうか!
バレルロールは螺旋形のロールであって宙返りではありませんけどね。
バレルロールとループの区別がつかないライターなんでしょう