30年前の「シーマ」がなぜカッコよく映るのか 伊藤かずえさんの愛車復元 日本中が反応

長く乗り続けていくこともある意味"エコ"?

購入当時の姿が目の前に

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レストアが完了した伊藤かずえさんの日産「シーマ」(画像:日産自動車)。

 女優・伊藤かずえさんの愛車である初代「シーマ」が、日産による約半年のレストア作業を経て2021年12月7日、お披露目されました。新車同然に生まれ変わった姿に、SNSでも「かっこいい」「フルレストアはすごいな」といった声が多く寄せられ、大きな話題になっています。

 30年前の車とは思えないピカピカの愛車との対面に、伊藤さんはしばし感動で絶句。「2世代で乗り継いで行きたい」と涙交じりで話していました。

 お披露目の様子は動画で配信され、全国で話題に。SNS上では「物を大切にする気持ちって大事」「シーマも喜んでいるはず」と心を打たれた人々のコメントが。また、自分の愛車も「手放すんじゃなかった..」と悔やむ人もいました。

 シーマは1988(昭和63)に初代モデルが登場。今回レストアされたのはその初代モデル(FPY31型)の1990年式です。当時隆盛を極めていたトヨタの「クラウン」のライバルとなる、高級セダンのモデルとして一世を風靡しました。バブル期の香りを色濃く残すフォルムは、「英国車にも通じる品格」「気品のあるセダン」とも。

 そんなシーマを「ロケ現場やスタジオに、必ず自分で運転して行った」という伊藤さん。お披露目会でも「8か月も会えなかったのは初めてで、毎日夢に見ていた」と話すほど。 

 ところで、長くひとつのクルマを乗り続けるのは、メンテナンスやレストアにかかる費用だけでなく、別の大変さもあります。まず、旧世代のエンジンであることから、4km/Lという燃費の悪さ。また、自動車税は初回登録から13年を過ぎると割高になるため、所持しているだけで毎年の税負担も大きくなってくるのです。ネット上でも「大切に乗っている車の税金が高いっておかしい」などの声が上がっていました。

 このような壁を乗り越えて、それでも乗り続けていこうとする「愛車精神」が、今回の感動を呼び起こしたのかもしれません。

【了】

【初代「シーマ」が生まれ変わる様子】

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コメント

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2件のコメント

  1. EVなら工夫すれば50年でも持つと思いますよ、「バッテリーを除いて」。

  2. シーマがかっこよく見えるのではなく、かっこいいのです。
    今どきのゴテゴテと悪趣味な外装より、ふくよかなラインで優美なシーマの方が美しいと思いませんか?
    日産もこういう上品でスタイリッシュな車を作れば、どんどん売れると思いますが。