「或る列車」車内の5分10分が劇的だった… 裏に特急「みどり」の力も
特急「みどり」で運ばれる・移動する
熱いものを込めるように、調理を担当した料理人たちを指導する成澤シェフ。真剣なまなざしで、話を聞く料理人たち。
そんなミーティングの時間が5分、10分ほど続いたでしょうか。なるほど、美味しかったわけです。この時間、私(恵 知仁:鉄道ライター)の脳裏には、先ほど堪能したコース料理の記憶がよみがえっていました。取材陣はしばらく待つことになりましたが、その味を裏付ける有意義な待ち時間でした(念のため付け加えておきますが、そもそも成澤シェフの手が空き次第、取材に対応してもらう形であり、待たされたわけではありません)。
「料理人たちには、東京にも来てもらって、指導しました。また月に1度、我々のスタッフが九州に行って、指導しています。彼らは本当に努力家です。揺れる列車のなかで、高い料理技術を発揮していて、とても素晴らしいです。先ほどのミーティングは微調整です。ちょっとしたことで変わってしまいますので」(成澤由浩シェフ)
ちなみに「或る列車」で成澤シェフ監修のもと腕を振るっている料理人は、「JR九州ハウステンボスホテル」の料理人とのこと。
「或る列車」運転日には、ハウステンボスで料理の下ごしらえを行ったのち、それと一緒に特急「みどり」に乗って、博多まで来るそうです。
「或る列車」は、おもに金曜日から月曜日までの運転。旅行代金は、大人2万9000円からです(お酒を含めて一部を除きフリードリンク)。手軽とは言いづらい金額かもしれませんが、南青山「NARISAWA」のランチは「Half course collection」2万2000円、「Seasonal collection」は3万3000円。
……「或る列車」、実はお得かもしれません。
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