山手線ワンマン化の布石「ATACS」何の略? 「ATO」正しくいえる? それぞれ解説

山手線と京浜東北線の一部に「ATACS」と「ATO」という運行システムが導入されます。ワンマン運転や自動運転につながる技術ですが、どのような意味なのでしょうか。広く使われている運行システムとともに解説します。

無線通信するATACS

 JR東日本が2021年12月、山手線と京浜東北線の一部区間において、列車を制御する新たなシステムに「ATACS(無線式列車制御システム)」を導入すると発表しました。時期は2028年~2031年頃としています。

 ATACSはかんたんにいうと、列車自らが前を走る列車を検知し、その位置関係により速度を制御するもの。究極的には、ギリギリまで車間を詰めることも可能です。検知には無線通信を用いるため、信号機など線路脇の設備が不要になります。

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「ATS」は何の頭文字か(2019年12月、大藤碩哉撮影)。

 ところでこのATACS、正式には「Advanced Train Administration and Communications System」といい、この頭文字をとって「ATACS」です。直訳すると「高度な電車の管理伝達システム」となります。

 同じように、列車の運行に関わる安全システムとして「ATS」や「ATO」などが挙げられます。今回の山手線のATACS導入は、将来的なワンマン運転、ひいては自動運転への大きな布石とも言われますが、これら既存のシステムを発展、高度化することによって実現すると言ってよいでしょう。では、それぞれどのような意味なのでしょうか。

 しばしば耳にするATSは、「Automatic Train Stop」の頭文字です。日本語では「自動列車停止装置」といいます。赤信号の手前で運転士へ警告を発したり、冒進(列車が停止信号を無視するなどして安全確認が取れていない区間へ進入すること)した際に非常ブレーキをかけたりするものです。

 ではATOは何でしょうか。

【1】Autonomous Train Operation

【2】Advanced Train Order

【3】Automatic Train Operation

※ ※ ※

 正解は【3】の「Automatic Train Operation」です。日本語では「自動列車運転装置」といいます。走行位置を送受信する装置と実際に列車を制御する装置から成り、信号機のほかホームドアなどとも連動します。

 ATOは無人運転の新交通ゆりかもめなどのほか、地下鉄を中心に導入が進んでいますが、JR東日本では2021年3月、常磐線各駅停車に初めて導入されました。山手線と京浜東北線では今後、ATACSとともに、このATOを導入し高度化するとされています。

【了】

【「ATS」の正体?? 線路上にある謎の四角い機器】

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コメント

1件のコメント

  1. 箱ですか…色々な形のがあるしそもそもないところだってある(まさにATACSもそう)

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