首都高の新料金明らかに 最大料金は1590~5080円 深夜割20%新設

軽と普通車の料金差がけっこう大きい。

最大料金引き上げ、深夜割新設、大口・多頻度割拡大

 首都高速道路は2021年12月10日(金)、新しい料金体系を発表しました。2022年4月1日から実施されるものです。内容は次の通り。

Large 211210 shutokoryokin 01
首都高の料金体系が変わる。写真はイメージ(乗りものニュース編集部撮影)。

●上限料金の見直し

 現行で普通車1320円(東名と横浜北西線を連続利用した場合を除く)に設定されている上限料金が、普通車で1950円まで引き上げられます。車種ごとのETC車の料金の下限額~上限額は次の通り。

・軽・二輪:280円~1590円
・普通車:300円~1950円
・中型車:330円~2310円
・大型車:400円~3110円
・特大車:550円~5080円

 下限額から走行距離に応じて加算されますが、35.7km以上走っても、上記の上限料金で加算が打ち切られます。なお、現金利用の場合は距離によらず、上限料金が適用されます。

●深夜割引の新設(20%引き)

 比較的交通量が少ない深夜の利用への転換を促すため、深夜割引を新たに導入。深夜0時から4時までの間に首都高速の入口などを通過する車両(ETC無線通行に限る)の料金を20%割り引きます。

 なお、適用の判定は、「首都高の最初のETCアンテナとの通信時間」が基準になります。したがって、0時前に首都高の入口を通過し、4時までに出た場合は割引が適用されません。逆に、3時30分に入口を通過し、4時過ぎに出た場合は適用です。

●大口・多頻度割引の更なる拡充(ETC車)

 物流を支える車の負担が急激に増加しないよう、大口・多頻度割引のうち車両単位割引の基本割引率について、最大20%から25%まで拡充。その割引対象額のうち、C2中央環状線の内側を通過しない利用分については、割引率5%をさらに10%まで拡充します。

 なお、大口・多頻度割引のうち契約単位割引については、現行の割引率10%から変更されません。

 結果、割引率は最大35%から最大45%(車両単位最大35%+契約単位10%)まで拡充されます。

※ ※ ※

 首都高の料金は、2016年にNEXCOの料金体系と同様に変更されました。これには混雑箇所などの迂回をしやすくする施策がありますが、その料金体系を導入してしまうと急激に首都高の料金が上がることから、激変緩和措置として導入されたのが、従前の上限料金です。

 しかしそれでも、普通車1320円の上限料金で走れる距離が長いため、不公平感があったことなどから、今回の引き上げに至りました。国は今後も、この料金体系を見直していく構えです。

【了】

【いくらになる?】料金見直しの詳細を画像で見る

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。