あれも、これも、ちがう 西武2000系とはどんな電車なのか?
西武2000系といえば、「西武の黄色い電車」を代表する存在です。西武のベテランの車両でもあり、1977年に登場してから40年以上走っている車両もあります。2000系では製造途中で車両のデザインを一新したほか、長く活躍する過程で細かな改造や部品の交換を繰り返しています。このため、もともとのデザインの違いに加えて、修繕や部品交換の有無の違いで、車両によって個性があるのです。
この記事の目次
・西武2000系って、どんな電車?
・大きく分けてふたつある2000系の「顔」
・編成の長さの違い
・新2000系どうしでも違う
・パンタグラフの形と台数の違い
・2000系の更新修繕
・字幕式とLED式が混在する行先表示器
・通風器(ベンチレーター)が消えて屋根がスッキリ!
・走行機器もカオスな2000系
・引退が進む2000系
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西武2000系って、どんな電車?
2000系は、西武鉄道で本格的な4ドア車として1977(昭和52)年に登場しました。当時の西武線では1両の長さが20m、片側に3つの扉を備えた20m・3ドア車が主流でしたが、2000系では20m・4ドアと、扉の数を増やしてラッシュ輸送に対応したのです。
現在の西武線では001系「ラビュー」や10000系「ニューレッドアロー」など、特急で使用する車両などをのぞくと4ドアの車両ばかりとなりましたが、2000系が登場した頃は、4ドアの車両は珍しい存在でした。
大きく分けてふたつある2000系の「顔」
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Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。
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