JAL機はなぜここまで“真っ白”に? 超シンプルデザイン、生みの親に聞く導入経緯

実は「ちょっと派手目のデザイン」も検討されていた?

 真下さんは現行のJAL機のデザインについて次のように話します。

「白地に文字、そしてシンボル(鶴丸)というシンプルな形で、デザインを表現したいというのがありました。この無駄を削ぎ落としたシンプルの美が日本のエアラインに相応しいと思っていました。ここは私の信念だったし、ラインがゴテゴテと入ったりする案はあまり作っていないんです」(真下さん)

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JALのエアバスA350-900(乗りものニュース編集部撮影)。

 とはいえ、シンプルをテーマにしながらも「JAPAN AIRLINES」のフォントや配色、尾翼のデザインなどはさまざまな形が検討されていました。

 写真掲載NGの条件でデザイン案を見せてもらったところ、胴体前方の文字が「JAL」となったもの、字が赤字のもの、尾翼デザインが「鶴丸」ではないもの――さまざまな案が、“検討済み”だったのです。もちろんこれには、現行のものよりだいぶ派手なデザインも多数含まれます。

 真下さんは完成したデザインについて「文字の太さと尾翼でしか勝負しないという意味では、他のエアラインに類を見ないですよね」と話します。ただこのデザイン、さまざまなところにデザイナー魂がこもった技巧が凝らされていました。

どう変遷?現行になるまでのJAL機のデザインをササッと見る

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コメント

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1件のコメント

  1. 垂直尾翼に鶴丸が復活したのを見たとき、以前との違いには目もくれず、あのいっときの新日本石油のような大きな赤玉は何だったのか、大勢を馘首しておいて広告代理店を肥やしただけかと思いました。