JAL機はなぜここまで“真っ白”に? 超シンプルデザイン、生みの親に聞く導入経緯

70年を超えるJALの歴史のなかでも、現行の機体デザインは群を抜いたシンプルさが特徴です。このデザインはどのように作られたのでしょうか。生みの親に、デザイン誕生までの経緯を聞くことができました。

「JAPAN AIRLINES」の文字へのこだわり

 真下さんのデザインへのこだわりが見られる大きなポイントのひとつが「JAPAN AIRLINES」のフォントです。「これ(書体)が決まったときは、『よし!』と。大きな転機でした」と同氏は振り返ります。この文字に合わせる形で、鶴丸をはじめとする現行の機体デザインのイメージが固まっていきました。

 このフォントについて同社は「シンプルな力強いボールド書体は、改革への強い決意。斜体は『前へ進化を続ける』JALフィロソフィーを表現し、『果敢に挑戦する』信念を示す。アルファベットの『A』の一部、角を丸くした親しみやすいタイプフェイスは、『心づかい』を表現したもの」と公開していますが、実は工夫はこれだけではありません。

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さまざまな型式のJAL機が乗り入れる羽田空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 胴体に描かれている「JAPAN AIRLINES」の黒い文字は、100%の漆黒ではなく、“墨色”と呼ばれる、若干グレーがかかった薄めの黒となっています。「塗料だともっと黒くできますが、機体デザインにすると、油性マジックで塗ったように重たくなってしまうんです」(真下さん)

 また、文字が書かれている場所も工夫が。多くの機種でもっとも機首側の文字が、窓3つ程度スペースが開けられたところから描かれ始めています。つまり、文字があえて“後ろ側へズラされている”のです。「こうすることで、機体のおでこを出すことができ、“余白をデザイン”とすることができます」と、真下さんは解説します。

「いまのJAL機は、白もデザインなのです」――このことを真下さんはインタビューを通じて強調していました。

 新デザインが採用されて10年。「このシンプルなデザインが美しく、スタンダードに見えるとすれば、社員が日頃、さまざまな努力を積み重ねてきた結果でしょう。JALは本当にいい会社になったと思います」と真下さんは話します。

【了】

どう変遷?現行になるまでのJAL機のデザインをササッと見る

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コメント

1件のコメント

  1. 垂直尾翼に鶴丸が復活したのを見たとき、以前との違いには目もくれず、あのいっときの新日本石油のような大きな赤玉は何だったのか、大勢を馘首しておいて広告代理店を肥やしただけかと思いました。

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