自動車カラー大変化 ついに世界でシルバーのシェアを“有彩色”が抜く BASF発表

なぜ有彩色人気に? 産業的な影響も

 BASFは世界全体の傾向について次のようにまとめています。

「2021年には自動車産業も回復するだろうという見方もありましたが、結果的にはこれまでにない新たな課題に直面することになりました。2020年と2021年に世界中の組立ラインで製造された自動車の総台数は、前年比で大幅に減少しました。そのため、世界各地で特定のカラー領域の人気がより鮮明になる一方で、長年人気があったカラー領域に陰りが見られました」

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トヨタの燃料電池車「MIRAI」。ブルーは新エネルギー車のキーカラーに使われるケースが多い(画像:トヨタ)。

 なかでもブルーは、空や海を思わせるクリーンなイメージから近年、HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)のアイコンカラーとして多用されてきました。それだけでなく、BASFジャパンのカラーデザイナーである松原千春さんは「かわいくなりすぎず、女性も選びやすい色」と話していました。

 ちなみに、世界のなかでも南米などはやや傾向が異なります。南米における色別シェアは、ホワイト40%、グレー18%、シルバー17%、ブラック10%、レッド6%、ブルー5%、ベージュ3%の順。鮮やかな色が好まれる傾向があり、無彩色のなかでもブラックのシェアが最低で、ブルーよりもレッドの方が好まれているようです。そのなかでも、ブルーのシェアは増加したといいます。

【了】

※一部(曜日表記)修正しました(1月10日9時40分)。

【黒も人気に陰り?】BASFカラーレポート詳細 画像で見る

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1件のコメント

  1. 赤はイタリア。緑はブリテン。青はフランス。銀はドイツ。金は南ア。