小田急「小児運賃50円化」詳細判明 通学定期は1か月800円! 直通列車は注意
「期間限定のキャンペーンではございません」!
3月12日から小児運賃一律50円
小田急電鉄は2022年1月11日(火)、小児旅客運賃などの改定について詳細を発表しました。改定日は3月12日(土)です。
同社は2021年11月、小児旅客運賃を全区間一律で一乗車50円にすると発表し、大きな話題となりました。今回はその適用条件の詳細などについて次の通り発表されました(抜粋)。
●1乗車50円は「こども用ICカード」利用が条件。
券売機などで購入する磁気式の乗車券は現行通り乗車距離に応じた運賃(大人10円単位運賃の半額)を適用。乗り越し精算時も同様です。
少し注意が必要と思われるのは、JR御殿場線(JR東海)直通の特急「ふじさん」乗車時です。小田急線と御殿場線(松田駅より西)をまたいで利用する場合は50円の小児運賃が適用されず、「あらかじめ乗車券をお求めください」とされています。ただし、小田急線とJR線の交点に位置するJR松田駅で降車する場合は、50円が適用されるそうです。
●小児通学定期券は全区間均一で「1か月800円」に
小児通学定期券を、全区間均一で1か月800円、3か月2280円、6か月4320円に改定。磁気券も対象。通学区間(証明証に記載された区間)のみの発売で、小児通勤定期券は現行通りです。
小児用通学のIC定期券で区間外を乗車した場合は、一律50円が引き去られるとのこと。また、他社線との連絡の小児用通学定期券の運賃は、小田急部分(1か月の場合は800円)と他社の小児通学定期運賃とを合算した額で発売するそうです(小田急線発行、他社線発行の定期券とも)。
※ ※ ※
今回、小児50円運賃をICカードのみ適用することについて小田急は、「年々ICカード利用率が上昇している状況を踏まえ、キャッシュレス化を推進することで、券売機での購入や運賃確認の手間等を省くことにより、更なるお客さまの利便性向上を図るため」としています。通学定期券については、乗車の頻度を考慮して割安な設定とした、ということです。
小田急は今回の運賃改定により、子連れの利用者が観光地などへ出かけるきっかけを作ること、また子育てしやすい沿線環境を実現するとしています。
【了】
コメント