窓ガラスにも注目 JR東海の新型電車「315系」その性能とは

JR東海が、新型車両「315系電車」の報道向け試乗会を実施。さまざまな進化をしている車両ですが、その「窓」にも注目です。

「家づくり」でも気になるポイント

 JR東海が2022年2月1日(火)、新型車両「315系電車」の報道向け試乗会を実施。新車のにおいが鼻腔をくすぐるその試乗列車へ乗って、名古屋~多治見間を1往復してきました。

 この315系は、普通列車など日常的なシーンでの利用を想定した電車。ざっくりいうと、より安全で快適、そして省エネで防犯性も高く――という進化をしているのですが、実際に乗ってみて、ひとつ注目したいポイントがあります。「窓」です。

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報道陣が待つ名古屋駅に到着した新型315系電車(2022年2月1日、恵 知仁撮影)。

 近年、家探しやその新築にあたって、「窓ガラスの性能」は気になるポイントのひとつでしょう。高い断熱性や遮音性などで屋内の快適性を高める、2枚以上のガラスで中空層を挟んだ「複層ガラス」が、いろいろ登場しています。

 普通列車向けの車両でも、ドアの窓に複層ガラスを使う例は珍しくありません(ドアの窓ガラスが結露して立っている人が濡れるのを防ぐため、などとされる)。

 そうしたなか今回登場したJR東海の315系は、ドア以外の客室窓にも複層ガラスを採用。赤外線・紫外線99%カットという性能も持つ複層ガラスで、直射日光を受けていたその窓に客室側から手をかざしてみても、特段の熱は感じませんでした。

 断熱性が高いこの複層ガラスの採用によって、夏の冷房では省エネにつながり、冬は結露しづらい、といった効果があるほか、車内騒音の低減にも効果を発揮しているそうです。

 315系が持つこの複層ガラスは、その性能・進化を象徴するひとつと言えるでしょう(同様の普通列車向け車両がほかにないわけではありません)。

【写真】315系は「手前に引くタイプ」の窓でした

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