バス製造会社がSUVつくる!? 光岡「バディ」製造委託で増産へ 特殊車メーカーも助っ人
「呉羽ボディのSUV」登場!?
親交深い2メーカーへ製造委託
生産が追い付かず納期が延びている光岡自動車のSUV「バディ」に、思わぬ“助っ人”です。同社は2022年2月3日(木)、特殊車両メーカーのトノックス(神奈川県平塚市)、三菱ふそうバス製造(富山市)の2社とバディの製造委託において基本合意したと発表しました。
トノックスは1950年創業。路面計測車などの特殊車両メーカーとして知られますが、自動車メーカー各社の協力工場としての顔を持ち、日産の初代「シルビア」を製造した会社でもあります。光岡とは同じ車体架装事業で親交があったそうです。
三菱ふそうバス製造は1950年に呉羽自動車工業として設立。光岡の地元である富山市婦中町で三菱ふそうのバスを製造しています。今回の委託については、地域活性化を目指す観点で自然な流れのなかで合意したといいます。
トヨタ「RAV4」をベースに、クラシカルなアメ車の雰囲気を持たせた光岡バディは、2020年11月の発売以降、累計受注台数が当初計画の年間生産台数150台の5倍に達しているそうです。このため納期の長期化が課題になっていました。
現時点での納期は約2年。これを、2社への委託生産により、おおむね6か月程度前倒しできる見通しとのこと。なお、バディは射出成型品や鉄板プレス成型品の多用により、従来の光岡車と比較しても製造効率が飛躍的に向上しているため、製造委託に適した商品となっているそうです。
【了】
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