新時代の陸自部隊「偵察戦闘大隊」何するの? 16式機動戦闘車を操る攻撃力高めの編成

陸上自衛隊に今後、多数編成される予定の「偵察戦闘大隊」。その名のとおり、偵察活動や戦闘行動が主任務の部隊ですが、役割の一つに通信の確保というのもあるそう。なぜなのか陸自OBが解説します。

通信の空白地帯を埋めるためのプラン

 陸上自衛隊が推し進める大改革の中で、新たな部隊が多く誕生しています。その中で注目すべきが16式機動戦闘車を運用する「偵察戦闘大隊」です。

 偵察戦闘大隊とは、情報収集を主任務にする新たな部隊です。従来までの偵察部隊が運用している87式偵察警戒車や偵察オートバイ、軽装甲機動車などに加えて、16式機動戦闘車も装備し、より攻撃力を高めた偵察部隊という位置付けなのが特徴です。

Large 20220210 01
砲塔を後ろに向けて後退行進射撃を行う16式機動戦闘車。機動力が高いため、強行偵察時に射撃して退避するヒット・アンド・アウェイを容易に行うことが可能(武若雅哉撮影)。

 また偵察戦闘大隊は、偵察部隊としての本来任務といえる情報収集のほかに、もうひとつ重要な役割が与えられています。それが「空白地帯の通信確保」です。

 通信の確保というと、通信科職種の役割だと思われるかもしれませんが、一般的な通信部隊は非常に限定された戦闘力しか持っていません。また、陸上自衛隊の通信インフラを確保するため、通信科職種は司令部に近い後方地域での活動がメインになります。そこで、16式機動戦闘車を装備する偵察戦闘大隊に、通信部隊を補完する役割が与えられたのです。

【電車との並走も】街中走る16式機動戦闘車ほか

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 軽装甲機動車が導入された当時から今の情勢をある程度予想していたのではないかと思うくらい、運用の幅が広くて軽装甲機動車をあちこちで見るので、軽装甲機動車を見るたびに良いなぁと思います。

  2. 今や自衛隊が出てくる作品のほぼ全てに軽装甲機動車が出てくるので、まさに自衛隊の顔、自衛隊=軽装甲機動車みたいな扱いになってきてますね。

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  4. 品川と青森を結ぶ「新たな夜行特急」が2027年度から運行へ 所要時間は12時間超え フルフラット仕様の個室も
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開