ロシアの新たな「空飛ぶレーダーサイト」A-100早期警戒管制機が電子機器ONで初飛行
一説には2024年納入開始予定だとか。
アメリカのE-3「セントリー」よりも優秀!?
ロシアの国営企業ロステックは2022年2月10日(木)、最新の早期警戒管制機、いわゆるAWACS(エーワックス)であるA-100「プレミア」が、レーダーシステムをアクティブに状態での初飛行に成功したと発表しました。
A-100はすでに2017年11月18日に初飛行を終えていますが、このときは搭載電子システムを作動させることはなく、あくまでも航空機としての飛行に成功しただけでした。今回の初飛行では、搭載機器の正常な作動を確認しただけでなく、強力な電磁放射の条件下でも機体のフライトシステムが問題ないかもチェックしたそうです。
今回の飛行を担当したテストパイロットは次のように述べています。
「飛行は通常モードで行われ、すべてのシステムと機器が正常に作動しました。乗組員はすべての飛行任務を完了し、与えられた操縦モードでの機体の安定性と操縦性、ならびに航空機に設置された警戒監視システムの操作ができたと確信しています」
A-100のベース機(プラットフォーム)はイリューシンIL-76MD-90A輸送機で、胴体上部に円盤型の回転式レドームを装備しています。外観は既存のA-50早期警戒機とよく似ているものの性能は異なっており、一部の報道によると、その能力はアメリカ製のE-3早期警戒管制機を上回っているといいます。
【了】
※誤字を修正しました(2月13日17時15分)。
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