行徳~瑞江むすぶ橋、千葉県が事業着手へ 「旧江戸川橋梁」都営新宿線が生活圏に?

東西線と新宿線の使い分けが可能になりそうです。

2031年開通の当初予定

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旧江戸川で隔てられている東京都江戸川区と千葉県市川市(画像:Google Earth)。

 旧江戸川で分断されている、江戸川区篠崎・瑞江地区と市川市行徳地区。そこに新たに架けられる橋の計画が、いよいよ具体化に向けて動き出しました。

 千葉県は「旧江戸川橋梁(仮称)新設事業」について、公共事業事前評価の手続きに入っています。これは一定規模以上の事業について、事業着手の必要性や妥当性を事前評価するものです。県はその自己評価調書で「効果が見込まれるため、令和4年度から事業に着手し、早期整備を図る」と結論しています。

「旧江戸川橋梁」は、東京メトロ東西線・行徳駅から北西に伸びる市道と、柴又街道をつなぎ、旧江戸川の都県境をまたぐ橋です。区では1947(昭和22)年、市では1967(昭和42)に都市計画決定されています。

 旧江戸川には現在、市川市と江戸川区をつなぐ橋が今井橋の1本のみ。行徳・妙典地区と対岸の篠崎・瑞江地区との間には直接行き来する手段がなく、当然バス路線もありませんでした。

 新たな橋が架けられることで、両地区の交流が活発になります。特に市川市民にとっては都営新宿線が、江戸川区民にとっては東京メトロ東西線が、それぞれ利用圏内となります。

 また、慢性的な混雑状態になっている国道357号の湾岸道路や、朝夕を中心に混雑する浦安橋の交通を北側へ分散するネットワークも生まれます。

 この橋梁新設事業については、市川市と江戸川区の都市計画マスタープランに位置付けられているほか、2020年策定の千葉県道路整備プログラムにも盛り込まれ、事業開始の機運が高まっていました。

 千葉県は事業期間を10年とし、2031年度に開通する計画で事業を進めていくとしています。

【了】

【悲願の「旧江戸川橋梁」詳細を見る】

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