ドイツ NATOの防衛強化でリトアニアへ自走砲6両派遣 理由はウクライナ情勢対応

「フクス」や「フェネック」も派遣されます。

リトアニア駐留ドイツ地上軍は900名規模へ

 ドイツ国防省は2022年2月14日(月)、NATO(北大西洋条約機構)の東側における防衛力を強化する目的で、リトアニアに自走砲などを装備する兵員350名規模の部隊を追加派遣すると発表しました。

 バルト3国のひとつであるリトアニアには現在、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツの各国軍からなる1100人規模の戦闘団が駐留しており、そのなかでドイツ軍部隊は半数の550名を占めているとのこと。すでにドイツ軍部隊はリトアニアに駐留する各国軍部隊のなかで最大規模を誇っているといいますが。これに加え今回、350名の兵士を増派し、その規模を900名にまで拡大するそうです。

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運搬用トレーラーに積載されたPzH2000自走榴弾砲(画像:ドイツ連邦軍)。

 派遣される部隊は、PzH2000 155mm自走榴弾砲6門を始めとして車両約100台を装備しているとのこと。すでに自走砲については後方支援部隊のトレーラーで陸送の準備が進められています。また増援部隊には、ほかにも偵察部隊やNBC防護部隊、工兵部隊もあるほか、憲兵や衛生といった支援部隊が組み込まれているといいます。

 今回の増派は、緊迫の度合いが高まりつつあるウクライナ情勢を見据えての動きだとドイツ国防省は説明しています。NATOの同盟強化のために多大な貢献をしていく用意があるとしており、今回のコミットメントは東ヨーロッパの同盟国に対する連帯と安心を具体化したものだとしています。

【了】

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