LNG燃料船に置き換え決定 商船三井F大洗~苫小牧さんふらわあ2隻 風も味方にする船型

「ぜんぶ個室にします」予告も!

さんふらわあの2隻置き換え 進化型のLNGに

 商船三井、商船三井フェリー、内海造船の3社は2022年2月17日(木)、最新鋭のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー2隻を建造すると発表しました。

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置き換えが決まった、さんふらわあ しれとこ(画像:商船三井)。

 新造船は商船三井フェリーが運航する大洗~苫小牧航路の「さんふらわあ しれとこ」「さんふらわあ たいせつ」を置き換えます。現在、グループのフェリーさんふらわあが瀬戸内海航路に就航するLNGフェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」を建造していますが、今回の2隻追加で「業界の環境対応をリードしていきます」とのこと。

 LNG燃料船は、従来の重油焚き船に比べて、CO2(二酸化炭素)で約25%、SOx(硫黄酸化物)で100%、NOx(窒素酸化物)で約85%の排出削減効果が見込めるといいます。加えて今回は、船首が丸みをおびた流線形で、斜め向かい風を推進力として利用できる「ISHIN船型」を採用し、CO2排出量はトータル約35%抑えられるそうです。

 全体では従来船より全長が9.4m長い199.4mとなり、船の大きさを示す総トン数は、約1万1140トンから約1万5600トンへアップ。トラック積載台数も増加します。なお、「今後モーダルシフトの加速により有人トラックの乗船増が見込まれることから」「トラックドライバーの方々にも快適に過ごしていただけるよう、客室は従来の大部屋を廃止し全室個室化します」ということです。

【了】

【なんか速そう!】流線形になる新造船のイメージ

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コメント

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1件のコメント

  1. 確か、船舶用のディーゼルって熱効率が50%超えてたりして、極限まで効率が良い燃料の使い方なんですよね。
    それに対して液化天然ガスだと、ガソリンとかと同じくオットーサイクルエンジンでしか使えず、原理的に“熱効率”は必ず下がるはずです。
    余計に多く燃料を使う時点で、燃料資源の無駄遣いか拡大しているというマイナス要素が上回ります。
    二酸化炭素なんていうのは、【クライメイトゲート事件】で有名な『温暖化詐欺』でしかないのだから、排出量の大小に価値は皆無です。
    愚劣な欧州が、他国から排出権取引なんていう欺瞞で大金を詐取する為に策謀された、複数国家による国家犯罪に外ならないのだから。