WW2最大最強の空母「信濃」どう使うつもりだった? 大和型の3番艦が装甲の塊になるまで

戦艦ではなく空母として進水した大和型戦艦の3番艦「信濃」。「大和」譲りの強力な装甲を装備した不沈空母として旧日本海軍は使う予定だったようですが、完成前に沈められています。一体どんな運用を行う予定だったのでしょうか。

徹底した装甲! 世界最高の防御力

 飛行甲板に装甲が張られ、水中防御も強い「信濃」は、従来型空母のような脆弱性がありません。よって、味方艦隊の前方に進出し、後方から来る味方空母の艦載機の中継基地とすれば、防御力の弱い味方空母を安全圏に置いた作戦運用が可能になると考えられたのです。

 敵艦隊の近くに位置する「信濃」は、敵水上艦隊との交戦が想定され、戦艦並みの31cm主砲塔の搭載も検討されていました。どのような主砲配置かは不明ですが、この検討時の「信濃」は攻撃機を搭載せず、格納庫も持たない構想でしたから、主砲弾薬庫の配置には問題がなかったと考えられます。

 これに対し、作戦立案側の軍令部は格納庫を備え、攻撃機も搭載した通常型空母のプランを提案。結果、軍令部の提案が通り、1942(昭和17)年9月に「信濃」は空母として建造されることになりました。

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空母「信濃」を沈めたアメリカ海軍の潜水艦「アーチャーフィッシュ」(画像:アメリカ海軍)。

 こうして「信濃」は、原子力空母を除く通常型空母としては世界最大となる基準排水量6万2000トンの巨大空母として誕生したのです。

 飛行甲板の長さは256m、幅は40mあり、そのうち210m×30m部分とエレベーターに装甲が施されていました。なおエレベーターの昇降速度は装甲が張られていても従来型空母より速かったといわれています。

 飛行甲板の装甲厚は20mm+75mmで、これにより500kg通常爆弾の直撃に耐えられました。加えて中甲板には100mmから190mm厚の水平装甲がありました。特に、前後部の弾火薬庫と舷側にある補機室の上側にあたる傾斜部分は、当初の戦艦時と同じ装甲厚で、飛行甲板の装甲と合わせると、一部は大和型戦艦をしのぐ水平防御力を有していました。舷側装甲も傾斜160mmから270mm厚あり、アラスカ級大型巡洋艦の305mm砲の砲撃に耐えられる防御力がありました。

【写真】空母「信濃」が搭載予定だった旧海軍機たち

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コメント

2件のコメント

  1. ハコモノ軍備?

  2. 最大の失敗は、空母への改遅れたことことですね。1942年のミッドウェー海戦前後に完成していたら、状況は変わっていたかもしれませんが、、、もっと言えば、長門・陸奥を建造したドッグを利用して、空母・大鳳クラスの大型空母を3隻戦前に建造していたら、、歴史のIFですが、、、

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