日本初 LNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」ついに進水 歴史変える船に

日本で初めてのLNG燃料フェリーがついに進水しました。その名は「さんふらわあ くれない」。これまでの重油燃料の船と比べ、環境性能だけでなく、旅客にもメリットが多大だそうです。

環境性能は別次元!

「くれない」の最も大きな特徴は、その環境性能です。LNGを燃料とすることで、SOx(硫黄酸化物)をほぼ排出せず、NOx(窒素酸化物)とCO2(二酸化炭素)の排出量も従来より約25%削減されます。

「LNGフェリーについては2009(平成21)年から検討し、10年以上を経て実現に至りました。ただ、直近の約2年で、世界の環境への意識が急速に高まっています」(フェリーさんふらわあの親会社、商船三井 山口 誠執行役員)

 実は欧州などではLNG燃料の旅客フェリーが増え、人気を博しているそう。従来の重油燃料の船と比べ、臭いもせず、電気推進装置もあるので静粛性、快適性も増しているといいます。フェリーさんふらわあの赤坂光次郎社長も、「船体を大型化することで定員ひとりあたりの面積が広がり、パブリックスペースは2倍になります」と話します。

「さんふらわあ くれない」は2022年12月に竣工し、就航は2023年1月の予定。その3か月後には2番船の「さんふらわあ むらさき」もデビューする予定です。

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進水したさんふらわあ くれない(中島洋平撮影)。

 ちなみに、「くれない」のルーツは、110年前に大阪商船(現・商船三井)が大阪~別府航路へ投入した初代「紅丸」です。このときは石炭が燃料でしたが、1924(大正13)年就航の2代目「紅丸」は、当時の最新技術であるディーゼルエンジンを搭載し、ディーゼル船の先駆けになったといいます。

 そして今回、新しい動力源であるLNG燃料船として、「くれない」の名を冠した船が再び瀬戸内海へデビューすることになります。

【了】

※一部修正しました(3月3日14時58分)。

【極限のビタ止め!】200mの巨大船 圧巻の進水式を画像で見る

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