「橋が動くぞー!」を100年 日本三景にある「廻旋橋」 船から眺めたらすごかった!
日本三大風景で知られる天橋立に、動く橋「廻旋橋」があります。船舶を通すために橋がぐるりと回転。完成からすでに100年近くが経過しています。そんな橋を今回は、船上から眺めてみました。
船舶を通すため90度回転
日本三大風景でも知られる天橋立に動く橋があります。廻旋橋(かいせんきょう)といい、京都丹後鉄道の天橋立駅(京都府宮津市)から徒歩5分の場所です。橋は、文殊信仰の聖地で知られる智恩寺 文殊堂と天橋立をつなぎます。
天橋立が日本三大風景と呼ばれるのは、細い陸地が橋のように日本海と阿蘇海を区切っている風景の珍しさによります。
内海・阿蘇海には船舶が運航されており、天橋立の根元といえる部分を通過します。このため、船舶の妨げにならないよう、そこにかかる橋は動く必要があるわけです。
この地に橋が作られたのは、1923(大正12)年のこと。当初造られたのは木製の橋で、人力で橋を動かして回転していたのだそうです。現在のように電動で回転する橋となったのは、1960(昭和35)年のことです。橋げたを軸にして90度回転し、空いたところを船舶が通過します。橋の全長は36m。稼働する部分は27mです。橋は和風デザインの一般的な見た目ですが、回転する時は係員が通行者に声をかけ、待機するよう促します。
橋の回転が確実に行われるのは、日曜日の11、12、13、14、15時。このほか毎朝9時55分の観光船通行時と、不定期の大型船通行時です。
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