特急タンゴ・エクスプローラーの今 走れば話題のレア車 3セクきっての豪華列車だった

「現役だけど定期運用を持たない車両」――京都丹後鉄道のKTR001形気動車は、かつての北近畿タンゴ鉄道の看板特急「タンゴ・エクスプローラー」として誕生しました。しかし現在は運行自体が話題になる超レア車両です。

第三セクター初の本格的特急気動車

 WILLER TRAINSが運行する京都丹後鉄道の西舞鶴駅(京都府舞鶴市)に、2編成の特急列車が長く野ざらしとなっています。同社以前に宮津線(西舞鶴~豊岡。現在は宮津を境に「宮舞線」「宮豊線」の通称が使われる)を運行していた北近畿タンゴ鉄道の看板列車だった特急「タンゴ・エクスプローラー」です。

 この「タンゴ・エクスプローラー」は2編成あり、うち1編成は現役です。ただし定期運用はないため、運行される際にはファンのあいだで話題になるレア車両となっています。人気の高い車両ではあるものの、なぜこうした状況になったのか、歴史を振り返ります。

Large 2021年7月撮影

拡大画像

特急「タンゴ・エクスプローラー」用のKTR001形気動車(画像:WILLER TRAINS)。

 国鉄時代、特定地方交通線に指定された宮津線は廃止対象となっていましたが、JR西日本に引き継がれたのち1990(平成2)年4月1日に、第三セクターの北近畿タンゴ鉄道へ転換されました。

 その時に特急形車両として、KTR001形気動車が新製投入されました。当時非電化だった北近畿タンゴ鉄道線内へ、JR京都駅から直通する特急「タンゴ・エクスプローラー」用として登場したのです。

 KTR001形の足回りは、1988(昭和63)年に登場したJR北海道のキハ183系550番台をベースとしたものです。第三セクター鉄道の有料列車用車両は当時、秋田内陸縦貫鉄道のAN-8900形と、のと鉄道のNT800形が存在しましたが、JRの特急形気動車に匹敵する高性能気動車は全国的にもKTR001形のみであり、JRの電車特急にも劣らぬ俊足を発揮。最高速度は120km/hでした。

 運行開始時はJR京都~久美浜間で1往復のほか、JR京都→西舞鶴間の下り1本、網野→JR京都間の上り1本という、変則的な運用に就いていました。

【写真】「タンゴ・エクスプローラー」KTR001形の現状

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント

5件のコメント

  1. 昔は大阪から自転車で宮津まで走るイベントがあって、よく帰りに乗ったものです(大阪サイクリング協会でしたかのイベントで)
    いつの間にか、有志で走ったときに宮津から乗り換えないと帰れなくなったりして不便を感じていたりします
    朝6時ぐらいに出発して、3時4時ぐらいに天橋立駅に、輪行して駅横の風呂に入って
    途中下車を使って、宮津駅前の「富田屋」で飯を喰いながら後続を待ち、
    8時だったか大阪直通のタンゴエクスプローラーに乗って帰ったものです。
    こんな経緯があったんですね…

  2. 北陸新幹線が敦賀まで延伸されたら、小浜線・丹鉄宮舞線ルートで敦賀と天橋立を結ぶ速達ニーズが出てくるのではないか。丹後の海や青松・黒松・白松ほどのリニューアルはともかく、塗色変更ぐらいはして土日祝や観光シーズンに「最後のお勤め」をさせるとかどうだろう?宮豊線・山陰線で鳥取・米子・出雲までの直通列車も欲しいが、さすがに丹エクで長距離運行は不安かも…代替わりで引退するスーパーはくとの現行車両を智頭急行から譲り受けてお試し運行してみるとか?どうする、ウィラー。

  3. タンゴ・エクスプローラーの車両は、「3編成」ではなく「2編成」だけです。
    2編成が並んだ画像で、向かって右側が第1編成で、部品取り用になっており、事実上の廃車のため、自走不可能です。
    第1編成が、自走不可能なのに廃車になっていないのは、京都府からの補助金の関係でと言われています。

    Mr.Peki-chanさんの、丹鉄が小浜線を走行する案は、過去一度、丹後黒松の車両を利用した、臨時団体用の運行がありましたが、そのときは、JR西日本のディーゼル機関車に牽引されての運行でした。
    丹鉄車両単独では、小浜線のATSなどが使えないための措置だったのでしょう。

    • 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
      乗りものニュース編集部です。

      このたびはご指摘いただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  4. デッキから客室へはスロープはあったのでしょうか