「橋が動くぞー!」を100年 日本三景にある「廻旋橋」 船から眺めたらすごかった!
動く、橋が動くぞ!
この観光船は、座席の並ぶ船室のほか、船の屋上部分にも滞在できます。ユニークなのは「カモメの餌」が船内で販売されていること。阿蘇海には多くのカモメが生息しています。船の屋上から餌を撒いた途端、すぐにカモメが集まってきました。明らかに人間に慣れているようでした。
さて、一の宮桟橋から天橋立桟橋に到着する直前、進路前方に廻旋橋が見えてきました。係員が橋のたもとで、通行人に呼びかける光景が見えます。やがて橋はゆっくりと動き出しました。
90度回転して、船舶が通れる幅が確保されます。船に並行して橋がある風景は、ダイナミックで見ごたえがあります。観光船が通過した後、船の後方に移動すると、橋が元に戻っていく様子が見えました。橋が戻ると通行人が一斉に通行していきます。
廻旋橋だけでなく、天橋立桟橋から文殊荘の横を通って宮津桟橋に向かう風景もとても美しいのですが、ほとんどの乗客は天橋立桟橋で降りてしまいました。
宮津桟橋から一の宮桟橋までの全区間を乗船しても1200円ですし、宮津桟橋から宮津の町を散策しながら、出発した天橋立駅の隣 宮津駅まで歩けるので、天橋立を訪れたら、観光船から廻旋橋を眺めてもよいでしょう。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
カモメのエサってカッパえびせん?!
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