新東名きょう延伸「伊勢原大山~新秦野」どう変わる? 大動脈完成まであと少し
新東名高速の伊勢原大山IC~新秦野IC間13kmが開通しました。これにより地域はどう変わるでしょうか。未開通区間の開通で大動脈が完成するまで、あと少しです。
新東名きょう開通! 丹沢観光の活性化に期待
新東名高速の伊勢原大山IC~新秦野IC間およそ13kmが、きょう2022年4月16日(土)15時に開通しました。神奈川では2年ぶりとなる新東名の延伸です。
静岡区間、愛知区間に次ぐ新東名の神奈川区間(海老名南JCT~御殿場JCT)は、2018年の海老名南JCT~厚木南IC間を皮切りに延伸を重ね、現在は海老名南JCT~伊勢原JCT~伊勢原大山IC間と、静岡県側の新御殿場IC~御殿場IC間ができています。
もともと伊勢原大山ICから御殿場JCTまでは、2020年度に一挙開通の予定でしたが、工事の遅れから区間ごとに開通時期が見直されてきました。今回の伊勢原大山IC~新秦野IC間も、用地取得の難航と膨大な埋蔵文化財調査に時間がかかったものの、本体工事着手後は急ピッチに進められました。
今回の開通区間は秦野市域の北側、丹沢山系の斜面を通っており、秦野市街地が広がる国道246号や、東名の秦野中井ICなどからは離れています。しかし、開通区間の途中にある秦野丹沢スマートICが丹沢観光の拠点のひとつである県立秦野戸川公園に近いこともあり、周遊観光の活性化に期待がかかっています。
終点の新秦野ICも森の中といったロケーションですが、このICから斜面を下りていく長いランプが作られており、国道246号に接続しています。そこから、東名の大井松田ICまでは246号経由で約5kmです。東名の大井松田IC以東が渋滞している場合など、一般道経由で新東名を活用して迂回することもできそうです。
残る未開通区間である新秦野IC~新御殿場IC間の開通は、さらに遠のいています。途中のトンネルにて断面の変形や湧水の発生など、工事が難航しているとして、NEXCO中日本は2021年12月に「2023年度の開通が困難」と発表。工程を精査するとして、目安の時期も明らかにしていません。
ただ、NEXCO中日本の松井保幸東京支社長は静岡県の川勝平太知事に対し、今年度中には新たな開通目標を示したいと話しています。
【了】
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