レーザーでチュドーン!!現実に イスラエル「アイアンビーム」試験成功 超コスパ防空兵器

ミサイル迎撃じゃラチが明かない!

 イスラエルが他国に先駆け、市販のドローンクラスより大型の目標を迎撃できるアイアンビームの開発に乗り出したのは、敵対するイスラム原理主義武装勢力から、絶え間なく本土を攻撃されているためです。

 イスラエル国防軍は長~中距離弾道ミサイルと航空機を迎撃する「アロー」、航空機と短距離弾道ミサイル、巡航ミサイルなどを迎撃する「ダビデズ・スリング」、砲弾やロケット弾、UAS(無人航空機システム)などを迎撃する「アイアンドーム」からなる、三段構えの防空システムを構築しています。

 このうち、今回のアイアンビームと用途の重なるアイアンドームは、2011年3月からイスラエル国防軍に配備されており、2021年にイスラム原理主義武装勢力「ハマス」がイスラエルに3000発以上のロケット弾による攻撃を行った際には、90%以上の迎撃に成功したと報じられています。しかし、その一方で問題も浮上しました。

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イスラエル国防軍がロケット弾やドローンの迎撃に使用している「アイアンドーム」。アイアンビームはアイアンドームを補完する兵器と位置づけられている(画像:ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ)。

 アイアンドームは基本的に1つの目標に対して2発の「タミル」ミサイルを発射して迎撃する仕組みとなっていますが、2021年のハマスによる攻撃では迎撃回数が多く、タミルの在庫が底をつきかけたため、イスラエル国防軍は1つの目標に対して発射するタミルの数を1発に減らすことを余儀なくされました。

 1回の迎撃で発射するタミルの数を2発から1発に減らしたことにより、イスラエルがどの程度の被害を受けたのかは明らかにされていませんが、事態を重く見たイスラエルのナフタリ・ベネット首相は2021年にアイアンビームを国防軍の防空システムへ組み込むことを決断。アイアンビームの出力の強化と早期の実用化を国防省と産業界に指示し、それから1年足らずで、今回の迎撃試験にこぎつけたというわけです。

【レーザーでチュドーン!!の様子 アイアンビームを画像で見る】

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コメント

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1件のコメント

  1. 敵基地攻撃なんて戯言よりこっちでいいじゃん。誰も傷つけずに済む。