「しまなみ海道」が全通した日 最後の本四連絡道、実は"長男"? -2006.4.29
16年前の4月29日、西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」が全通しました。
自転車で渡れる本四連絡道路
16年前の2006(平成18)年の4月29日。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ高速道路、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)が全線開通となりました。
本州と四国を結ぶ3つの道路、瀬戸大橋と明石海峡大橋にならぶ「尾道・今治ルート」を構成するしまなみ海道は、因島や大三島、伯方島など複数の島を、それぞれ個別に橋で結ぶ形で瀬戸内海を渡っています。
かつて航路しかなかった本州と四国の交通ですが、相次ぐ海難事故をうけて、架橋構想の機運が高まります。工事が始まったのは1973(昭和48)年11月25日、瀬戸大橋・明石海峡大橋と同時でした。
瀬戸大橋の全通が1988(昭和63)年、明石海峡大橋の開通が1998(平成10)年、しまなみ海道の全通が2006年。しまなみ海道は「一番新しい」イメージがありますが、最初の区間が開通したのはしまなみ海道で、1979(昭和54)年に早くも、大三島と伯方島をつなぐ大三島橋が開通を迎えていました。
しまなみ海道の特徴は、全線にわたって自転車歩行者道が整備され、サイクリング可能であるということです(尾道~向島間をのぞく)。通行料金は橋ごとに50円~200円が設定されていましたが、現在、2024年3月末まで「しまなみサイクリングフリー」キャンペーンが実施中で、全区間無料となっています。
瀬戸内海の風景を楽しめる「サイクリストの聖地」として国内外で人気が高まり、イギリスのスカイスキャナー社が選定した「世界で最も美しいサイクリングルート8選」にも名を連ねています。
【了】
「明石海峡大橋の開通が1998(平成20)年」とありますが、1998年は平成10年ですので、訂正をおねがいします。
乗りものニュース編集部です。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。