「世田谷ナンバー」ピンチ? 不人気の図柄入りナンバー“変えていい”新ルールとは

不人気図柄「退場」の新ルールとは?

 新ルールでは、図柄の交付期間について、交付開始日から原則として5年間とされています。これは国土交通省が更新時期を定め、各地域に通知するものとしており、申し込み件数や普及率で一定の基準を満たさない図柄について「継続は不可」(国土交通省自動車情報課)になるとのこと。

「地方版図柄入りナンバーは地域振興、観光振興に役立てられるものですが、申し込み件数や普及率の低さは、現状でその影響が小さいと考えられます。これまでは変更などができなかったのですが、図柄の見直しなどを検討していただくことになります」。国土交通省自動車情報課はこう話します。

 そのジャッジの基準は、更新判断時の直近四半期末時点で、図柄入りナンバープレートの「普及率」(当該地域の自動車保有台数に対して図柄入りプレートをつけている台数の割合)が、導入時期により「0.2~0.8%」であることと、直近1年間の申し込み件数「500件」とされています。交付から3年半で1000台に満たないような地域では、図柄の継続が難しくなりそうです。

 なお、図柄の交付を終了することも可能ではありますが、新ルールの要綱には留意事項として、「図柄を変更する場合又は図柄の交付を終了する場合は、当該導入地域は地域住民等に交付終了日等を十分に周知すること」のほか、「国土交通省は当該導入地域にその理由について説明を求める場合がある」と記載されています。

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図柄入りナンバープレートの更新基準。申し込み件数は直近1年間で500件とされている(画像:国土交通省)。

 2022年4月下旬に世田谷区の産業連携交流推進課に聞いたところ、現在のところ図柄の変更は具体化していないということでした。

 ちなみに今回の新ルールでは、「世田谷」のようなナンバープレートにおける独自の地域名表示、いわゆる「ご当地ナンバー」そのものの変更・廃止も可とされています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. そもそも事業用はご当地にせずに本来ナンバーでやらせてほしい
    営業所間移動が面倒だ