N700S新幹線「ビジネスブース」実車初公開 テレビ会議も余裕の静けさ! 床に注目

個室テレワーク空間が、いよいよ東海道・山陽新幹線に登場します。

7号車の利用者限定

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N700Sに導入される「ビジネスブース」(乗りものニュース編集部撮影)。

 東海道・山陽新幹線の新型車両「N700S」に、テレワーク用の個室スペース「ビジネスブース」が導入されます。運用開始はあさって5月9日(月)。一足先に、使い心地を体感してみました。

 ビジネスブースは7号車と8号車のあいだのデッキ部にあります。7号車の利用客が使うことができます。利用にはあらかじめ座席前にある案内リーフレットのQRコードから予約ページにアクセスし、予約します。1グループ2人まで同時利用可能です。

 1回の利用時間は30分。自分の順番が来るとメールで通知されます。ブースに入り、デスク前のタッチパネルで利用開始の処理をすればスタートです。時間がくるとアラームで退出を促されます。利用料は当面の間、無料とのことです。

 テレワークに必須なのはネット環境。もともと東海道新幹線では無料Wi-Fiが無料で提供されていますが、それに加えN700Sの7号車・8号車には「S Wi-Fi for Biz」という、通信容量が2倍・利用時間無制限のWi-Fiサービスが提供されています。こちらも座席前のリーフレットにパスワードがあり、それを入力して利用する仕組みです。

 テレビ会議をするにあたっては、雑音も気になるところです。新幹線車内ということでもともと静音性が比較的高く、「ガタンゴトン」もほとんど感じられず静かではありますが、床にカーペットが敷かれていることで走行音は客室内よりも抑えられています。また話し声は、声が通る人であれば、ブース外から聞き耳を立てると言葉が判別できますが、声を抑えめに話すとブース外からはほぼ聞き取れません。

 ビジネスブースはもともと喫煙ルームであった区画を改装したもの。タバコの匂いを脱臭するのはもちろんですが、設備面でも、コンセントの設置、スモークガラスの導入にくわえ、先述のとおり遮音性を高めるため床をステンレスからカーペット敷にするなどの変更が行われています。

 ビジネスブース導入工事は浜松工場にて、1車両あたり4日程度の作業で行われています。きょう公開された1編成が、まず9日に運用開始。そのあと5月中に、2編成が順次改造を終え、運用開始となる見込みです。

【了】

【「ビジネスブース」居心地と雰囲気は? 中をじっくり見る】

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