原子力空母に次ぐサイズ 仏最新補給艦「ジャック・シュヴァリエ」進水

排水量は海自のましゅう型補給艦を上回ります。

2029年までに4隻が就役予定

 フランスの造船企業であるナーバル・グループは2022年4月29日、フランス海軍向けの最新鋭補給艦「ジャック・シュヴァリエ」が進水したと発表しました。

「ジャック・シュヴァリエ」は、現用のデュランス級補給艦の代替として調達が予定されている次世代の艦隊随伴型補給艦の1番艦で、全長は約194m、満載排水量は3万1000トンあるそうです。

 姉妹艦3隻とともに2019年1月に4隻一括で、計17億ユーロ(日本円で約2340億円)でナーバル・グループに発注されており、フランス西部のサン・ナゼールにあるアトランティック造船所で2020年5月18日に起工し、今回、進水に至りました。

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大西洋に面したサン・ナゼールのアトランティック造船所で進水したフランス海軍の新型補給艦「ジャック・シュヴァリエ」(画像:ナーバル・グループ)。

 なお、設計・開発はNAVARM(イタリア装備総局)も参加する「FLOTLOG」プログラム(後方支援船建造プログラム)に基づいて行われているほか、建造はDGA(フランス国防事業庁)の委託を受けてOCCAR(共同装備協力機構)が主導する形を採っており、構造物の一部は造船大手フィンカンティエリなどの手により、イタリア国内でも製造されているといいます。

 説明によると、「ジャック・シュヴァリエ」は2022年後半に最初の海上公試を行う予定で、2023年前半にはフランス海軍に引き渡され就役する計画とのこと。ちなみに、「ジャック・シュヴァリエ」は現用のデュランス級補給艦と比べて約2倍の物資積載能力を持ち、就役した暁にはフランス海軍において原子力空母「シャルル・ドゴール」に次ぐ2番目の大きさの艦船になります。

 すでに2番艦「ジャック・ストスコプフ」も2022年2月1日に起工しており、こちらは2025年に引き渡される予定だそうで、3番艦は2027年に、そして最終艦である4番艦も2029年に引き渡される計画です。

【了】

【艦尾の形状は?】喫水線下の形状など詳細なディテールほか

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